【進撃の巨人】自由を目指して (ページ38)

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楚々ページ38

LVside

『お、降ろしてください！』

LV「すぐに降ろすからじっとしてろ」

耳まで真っ赤にしながら抵抗しようとするこいつを
大人しくさせようとしたら本当に大人しくなったから
ある意味驚いた

LV「どうした、急に大人しくなったな」

『い、いえ、暴れて床に落とされても困るので…』

LV「そうだな、落とすかもしれねぇな」

こいつの素直さに呆れつつも可愛く見えて
笑みが出そうだ(実際には出てた)

『で、では、おやすみなさい…』

LV「あぁ」

こいつが寝てから数十分、こいつの部屋に部下が来た

ｺﾝｺﾝｯｶﾞﾁｬｯ

「失礼します、リヴァイ兵長」

LV「あぁ、どうした」

「エルヴィン団長から伝言です
明日エレン・イェーガーの身分の審議が
行われるとの事です
その際、リヴァイ兵長にも出席するよう
総統閣下から命令が下っているとのことです」

LV「あぁ、分かった」

「では、失礼します」

ﾊﾞﾀﾝｯ

さっきこいつを横抱きにしたとき軽かった

ちゃんと飯食ってんのか…？

それに肌は死人のように真っ白だ

例えがあまり良くないが、そのくらい白く透き通っている

ｷﾞｭｯ

手も冷たくあまり温もりを感じない…

こいつ、いつか倒れるぞ

LV「もう夜か…」呟

少し寝て、夜中に部屋に戻ればいいだろう

俺はこいつの手を握ったまま寝ていた

『兵長』呟

LV「…ん」

『あ、おはようございます』

LV「あぁ」

LV「今何時だ」

『朝6時50分です』

重たい体を起こした

久々だ…こんなぐっすりと寝るのは

LV「そうか
今すぐ準備するぞ」

『えっ、何処に行くんですか？』

LV「あぁ、エレンの身柄に関しての審議が行われる」

『エレンッ！今何処にいるんですか！』

LV「地下牢にいる
だが、エレンの身柄は憲兵団が持っている」

『そうですか…』

LV「エレンの身柄を取り戻しに行く
お前はエレンの身柄を取り戻す為の証人だ」

『っ！分かりました！』

LV「俺を待たせるなよ」

あいつに起こされて起きる朝はそれほど悪くないな