【進撃の巨人】自由を目指して (ページ19)

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惆悵ページ19

Aside

「さぁな、死体だと思ったんじゃねぇの
複数の巨人に遭遇したのは気の毒だが、優等生はともかく劣等生のこいつが残るとはエレン達も報われないな」

「それか、この優等生は自分だけ生き残る為に仲間を見捨てて逃げたか、だな」

CS「なぁクソ女、二度と喋れねぇようにしてやろうか」怒

KL「辞めて2人共！皆、気が動転してるんだよ
急に友達が沢山死んでいくんだもん、仕方ないよ！」

『そうだよユミル』

CS「おいA！」

『私は皆の位置が把握出来るようにと思い高い屋根へ
止まったんだ。ただそれは自分が生き残るようにする
為にしたのかもしれない…自分に責任が伴われない様
正当化したに過ぎないのかもしれない…』

ユミルは正論を言ってるだけなのかもしれない…

私はこの3年間何をしてたんだ…

何を学んだんだ…本当に強くなったのか…

CS「…取り敢えず、2人共立てるか」

『…大丈夫、ありがとうコニー』

AA「僕らは後衛と合流する…」

『…ハンナ
アルミン、屋根に止まって待っててもらっていい』

AA「…うん」

私はハンナの元へ行く

『…ハンナ何してるの』

HD「A！助けて…フランツが…フランツが息をしてないの！さっきから蘇生術をしてるんだけど全然…」

ハンナは涙を流しながら訴えてくるけど…

『ハンナ…もう手遅れだ…』泣

フランツの…フランツの下半身が無いんだ…

フランツはもう…大量出血で死んでいるよ……

『ハンナ…』泣

私はハンナの手を止め、ジャケットを脱がした

HD「何してるの…フランツが危ないのに…」泣

私はフランツのジャケットをハンナに着させた

『ハンナ…フランツは下半身が無い……
助かる保証も無い…だから…
フランツの分まで私たちが生きよう』泣

HD「…A、私はフランツを置いていけない…」泣

『ここでハンナまで死んだら、フランツの死が無駄に
なる…フランツは貴方の命を守る為に死んだ
フランツはきっと“ハンナの為なら”と命を投げ打った
……違うかい？』

HD「フランツ…」泣

『行こう』

HD「…ごめん、私フランツ無しでは生きていけない
置いていって欲しい…」

私はハンナを優しく抱き、その場から離れた

『アルミン、お待たせ
…行こうか』

AA「ハンナは？」

『…時に人は死を望み、待つ時もある』

AA「…そっか」

私達はワイヤーを刺し、後衛の方へと向かった