【REBORN】雪の灯火part5 (ページ5)

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164話ページ5

「終わったな」

『…はい』

「……うん…」

綱吉くんの額の炎が消え、元の彼に戻った

「あっそうだみんなのケガ！」

『大丈夫です。応急処置は済ませてあります』

「ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいしな。ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまたあったそーだ」

「よかった」

おじさまの言葉に私と綱吉くんはほっと胸を撫で下ろす

先ほどの彼とはまるで違う仕草に思わず笑みが溢れる

しかし、スッと視線を動かせばその表情は厳しいものになってしまう

「……骸……」

倒れている六道くんに視線が集まる

「死んでないよな？無事だよな？」

『気を失っているだけかと思いますが…』

「ったく甘いなおまえは」

彼に歩み寄ろうと足を踏み出したその時

「近づくんじゃねえびょん！！！」

ハッと驚き振り返る

そこには無い力を振り絞ってこちらに這い寄る城島くんと柿本くんがいた

「マフィアが骸さんにさわんな！！」

「ひいっにあいつらが！！」

「ビビんなツナ、奴らはもう歩く力も残ってねーぞ」

おじさまの言う通りだ

歩く力もない

それなのに彼らは六道くんの元に、彼を守ろうとしている

「……な…なんで…？なんでそこまで骸のために？君達は骸に憑依されて利用されていたんだぞ」

「わかった風な口をきくな…」

綱吉くんの言葉に彼らは反論する

「だいたい、これぐらい屁でもねーびょん。あの頃の苦しみに比べたら」

城島くんの言葉にぴくりと反応する

『あの頃…？』

「何があったんだ？言え」

私たちの問いに、彼は自嘲するように口元を歪めた

「………へへっオレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされてたんだよ」

「「『！！』」」

心臓を掴まれたように胸が苦しくなる

思わず口元を手で覆った

「やはりそうかもしかしてと思ってはいたが、お前達は禁弾の憑依弾を作ったエストラーネオファミリーの人間だな」

「禁弾？それはてめーらの都合でつけたんだろーが」

彼が話し始めたのは壮絶で残酷なエストラーネオファミリーでの実体験だった

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