【REBORN】雪の灯火part5 (ページ39)

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195話ページ39

「ところでパオパオ老師、今日はオレのために幼なじみを呼んでいただいたとか」

「え…？」

『おじさまの幼なじみ、ですか？』

「くされ縁だぞ」

その時、おじさまの黄色のおしゃぶりがまばゆい光を放った

「近いな」

「おしゃぶりが光ったってことは！アルコバレーノの……！？」

(アルコバレーノ！？)

おじさま、マーモンさん、なりそこないだと言っていたラルさんの他に5人存在するというアルコバレーノ

「久し振りだなコラ！！」

「こ…この声…！！」

頭上から何やら鳥が羽ばたく音と、少し幼い少年のような声が聞こえ視線を向ける

「コロネロ！！！」

光り輝いている青いおしゃぶりを持った金髪に水色の瞳、軍人ような服を見に纏い、ライフルを背負った赤ちゃんが鷹に頭を掴まれ宙に浮いていた

「元気そうだなコラ」

『綱吉くん！？』

頬を押さえる綱吉くんを慌てて支える

当然のように綱吉くんに蹴りを入れる姿はまるでおじさまのようで
幼なじみということに妙に納得してしまった

「なっなんでコロネロがここに？」

「リボーンの奴が泣きついてきたからな」

「泣いてねーぞ」

地に降り立ったコロネロさんはおじさまと文字通り頭を突き合わせていた

「今回は時間がねーから、オレ一人じゃ全員鍛えられねーんだ。だからリングを持つ奴それぞれに専属の家庭教師をつけることにしたんだ」

「なあっ！？か…家庭教師〜！？」

(家光さんがおっしゃっていたのはこのことだったのですね…！)

屋上で言われたナイト兼家庭教師
選ばれた守護者、それぞれが強くなるための家庭教師だったのだ

「話にあったボクサー小僧はどいつだコラ！」

「オレだ！！」

「どれ」

「？」

了平くんが気合十分に申告すれば、コロネロさんはライフルを持ち、了平くんの体を軽く叩いた

すると驚いたように目の色を変え、おじさまに尋ねた

「こいつ、本当にそんなよわいのか？コラ！」

「ああ、選ばれたファミリーの中じゃ今、最弱の部類だな」

「……プクク」

おじさまの返答を聞き面白そうにコロネロさんは笑った

「こいつはおもしろい奴を見つけたなコラ！もし10日間オレのトレーニングについてこれれば、他の奴らなんて打ち抜くぜコラ！」

「？」

コロネロさんは自身のバンダナと同じデザインのものを了平くんに差し出した

「そのかわり厳しいぜ。やるか？コラ」

「望むところだ！！オレは負けん」

了平くんはそれを手に取り、自身の額に巻きつけた