【REBORN】雪の灯火part5 (ページ34)

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191話ページ34

家光さんが帰宅なさって暫く

リボーンおじさまがいらっしゃり、私の雪のボンゴレリングを確認なさっていた

「これがお前の言う初代クリスタが残した雪のリングか」

『はい。夢にこのリングが現れ、私の中に存在する雪の原石が力を使わせてやろうと、』

私の肩に乗り、リングを眺めていたおじさまはふむと腕を組んだ

「たしかに、雪の原石にも意思があり、それから作られたこれにも意思があるのは間違いないみてーだな。今まで見つからなかったのも納得だぞ」

私が心配に思っていたことをおじさまに尋ねた

『おじさま、綱吉くんたちにはなんとお話ししましょう。これは7³についても関わってきますが…』

「そうだな、別に無理に話さなくてもいいかもな」

『え？』

あっけらかんと言い放ったおじさまに目を丸くしてしまう

重大な話だが、彼らを混乱させてしまいわないかと悩んでいたからだ

私の膝の上にピョンと飛び降りたおじさまは口角を上げていた

「まだ、ボンゴレリングについても説明してねーんだ。新しく見つかったとか、特別なリングだぐらいで教えておいて問題ないと思うぞ」

『で、ですが…納得してくださるでしょうか…それに、もしヴァリアーの、XANXUSさんがもう詳細に知っていたら…』

彼らには私の口からきちんと話したい

信じているからこそ、第三者からではなく私から伝えたいのだ

「XANXUSが無駄に話すとは到底思えねーな。やつなら、機密事項として自分だけの有益な情報としておきたいのが妥当な考えだと思うぞ」

私の不安がおじさまにも伝わったのか膝の上で握った拳の上に小さな掌をあてがった

「あいつらを信じろ。例えどんな伝わり方だったとしても、いつ話したとしても、受け入れてくれるぞ」

『おじさま…』

ああ、また私には見えない未来がおじさまには見えているのだろうか

いつだって確信を持って先を見据えるその瞳は私の思考など裕に上回っている

私が納得したように一つ頷けば、満足そうに笑った

「よし、それじゃあそろそろツナたちがここに来る頃だからな、下に行って迎え入れるぞ。次期ボンゴレの後継者たちを」

『はい！』

何か隠し事をしているようで後ろめたさも僅かに残ったが
おじさまの判断を私は信じている

そしていつか、きちんと話そう

私のことを

雪のことを

そして、世界の礎のことを