【REBORN】雪の灯火part5 (ページ23)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:22,607 hit

181話ページ23

「A！てめーが関わってるとは思わなかったが、一つだけ確かなことを教えてやんぜ。オレにたてつくと死ぬぞぉ」

『っ！』

ぎゅっと構える薙刀の柄を握りしめる

そんな私の前に隼人くんと武くんが立ち塞がる

「その言葉、そのまま返すぜ」

「ありゃ剣だろ？オレからいくぜ」

『！ダメです2人とも！』

「おぬしらのかなう相手ではありません！！」

私とバジルくんが青い顔して叫ぶ

スクさんの強さは身をもって体験しているからだ

けれど私たちの止める声も虚しく、スクさんと武くんが対峙してしまった

「後悔してもおせぇぞぉ」

「行くぜっ」

刃が交わる音が周囲に響く

早い太刀筋に武くんはついて行っているが

「貴様の太刀筋、剣技を習得してないな」

「だったらなんだよ」

「軽いぞぉ！！！」

力強い打撃が武くんに襲いかかる

それを寸前で受け止めるが

『っ！武くん！距離を取ってください！！』

声を出すのが一歩遅れた

スクさんの剣から火薬が飛び出し、凄まじい爆発が起きる

『武くん！！』

「！火薬！！？」

「山本ぉ！！」

煙の中から地面に伏した影が一つ

武くんが大きなダメージを負い倒れてしまったのだ

『ああ！！』

「ヤロッ！！」

爆弾を持って飛び出した隼人くん

しかしそれは煙の中から現れたスクさんには通用しなかった

「おせぇぞ」

「！？」

爆弾が一振りで斬られ重い蹴りを食らってしまった

「ぐあっ」

「獄寺君！！」

『隼人くん！！』

一瞬にして2人とも戦闘不能に陥ってしまった

「ゔお゛ぉ゛い話にならねーぞぉこいつら」

スクさんが剣を構える

『っ！』

すぐに危険を察知し、走り出す

「死んどけ」

隼人くんに降ろされようとした剣をすんでで止める

『っスクさん…！』

「いよお゛ぉA、久しぶりだな」

『っなぜ、こんなことを！』

「はっ！！それならあのCEDEFのゴミ野郎が知ってるかもな！」

素早い剣撃を薙刀で受けていく

まさか、こんな形であの日の約束が果たされてしまうとは

悔しくて、悲しくて、自然と薙刀を握る手に力が篭る

「俺からも聞いてやるぜぇ！なんでお前がここにいる！！」

『っ！日本に行くと、ベルには話したはずですがっ！』

「ふん、たまたまだって言いてえのかぁ！残念ながらそれで流されるほど単純じゃないぞぉ！！」