138話 ページ19
鋼球が落ちた後
ドキドキと心臓が脈打つのを感じながら外の音に耳を澄ます
すると、ドスンという球が落ちた場所から移動する音が聞こえた
どうやら綱吉くんは無事だったようだ
ホッと息をつけば隣の部屋から2人の声が聞こえた
「どうやらあの人もここまでのようだ。千種」
「はい」
柿本くんが部屋を出ていく音
そしてその少し後に六道くんも部屋から出ていく音が聞こえた
足音が遠ざかるのをじっと待つ
外からの音しか聞こえなくなったところでゆっくりと立ち上がった
『フゥ太くん、隣の部屋と外の様子を見てきます。ここで少し待っていてください』
「うん」
忍び足で隣の部屋に入る
誰もいないことを確認し窓の方へ走って行く
目下にはあの男性が倒れており、そばには綱吉くん、リボーンおじさま、ビアンキさん、そして隼人くんがいた
少し離れた木の下に武くんの姿も見えた
武くんも綱吉くんも傷だらけでここまでの道のりが厳しかったことがわかる
綱吉くんと戦った男性が倒れているのは彼と戦ったからか、または先ほどの会話から柿本くんに口封じされて＿
早く皆さんと合流しなければと、隣の部屋に待たせているフゥ太くんを呼びに行く
『フゥ太くん、お待たせしま、し、た…』
無意識に尻すぼみになっていく言葉
それもそのはず
そこにフゥ太くんはいなかった
耳元で心臓が鳴っているように自分の心音がこの場を支配する
誰かに連れ去られた？
いや誰もいなかった
ではなぜフゥ太くんがいなくなってしまった？
『マインド、コントロール…』
私の憶測が当たってしまっていたとしたら、この短時間のこのタイミングで六道くんがフゥ太くんの意識を乗っ取って彼を自分の元に来させた…？
ハッとして廊下へ駆け出す
そこには人っ子ひとりいない薄暗い空間
探さなければ
拉致された日に六道くんに投げられた変形薙刀の場所まで歩み寄る
瓦礫に紛れているそれを拾い上げるもまだ手に力が入らない
いったん腕に抱え、口に咥える
呼吸を落ち着かせ走り出した
ここがどういう構造の建物で今自分がいる場所がどこかもわからない
けれど探さなければ
あの小さな少年がこれ以上辛い目に合わないように
皆さんの元へ帰れるように
同時刻隼人くんと柿本くんが戦闘状態に入り、綱吉くんたちが2階へと歩を進めた
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海波(プロフ) - ゆうきりんりんさん» お返事遅くなり申し訳ありません！はじめまして！そしてありがとうございます！拙い文章とお話ですが、読んで頂けて本当に嬉しいです。今書いている黒曜にはベル出て来ませんが、またお話を進めてかっこいいベルをたくさん書けるように精進いたします(*^^*) (2020年10月10日 23時) (
レス) id: cec24bdf19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりんりん - はじめまして！リボーンに再燃してベルが大好きなのでここの小説を見つけてからとても楽しみに読ませてもらってます^_^お忙しいかと思いますが、お体に気をつけながら頑張ってください。他のキャラはもちろん、ここのベルがかっこよすぎて一気読みしちゃいました(^^) (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2de915a631 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - これからもずっと応援しています！！何回も書きますがこれからも頑張って下さい！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 更新お疲れ様です！！投稿をするのが遅くてごめんなさい。最近体調はいかがですか？私は、この小説を読んでずっと元気をもらっています！！ここからしか書けなくてすみません。でも私はこの小説をずっと応援しています！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - かなりさん» かなりさんも体調お気をつけてくださいね！コメント頂きありがとうございます！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2020年5月22日 12時
