134話 ページ15
「千種はゆっくり休んだ方がいい。ボンゴレの首は彼らにまかせましょう」
六道くんがそう言い、こちらに顔を向けようとしたその時
ドサッと大きな音がした
そちらに視線を向けると
『フゥ太くん！』
以前に見せてもらったランキングブックを落としてしまい焦っているフゥ太くんがいた
きっと今のうちにどこかに逃げようとしていたのだろう
「クフフフフフフ」
それを見た骸くんは不敵に笑った
「そんなに外に出たいのなら出してあげましょうか。もちろんボンゴレを陥れるため、ですがね」
『っ！フゥ太くん逃げてください！』
今しか彼を逃す隙はないと思い、叫ぶ
それに反応したフゥ太くんは反射的に駆け出そうとした
しかし私の方を潤んだ瞳で一瞥すると、その姿勢を崩した
『フゥ太くん…？』
そのまま六道くんがフゥ太くんの腕を掴み、彼を捕らえてしまう
『そんな、どうして…』
彼は逃げれると確信していたのにそれが叶わず、思わず声を漏らしてしまう
その声を拾った六道くんがフゥ太くんの腕を引きながら、嘲笑った
「どうして、ですか。クフフフ、それは自分の口で答えてあげなさいランキングフゥ太」
「……だって、」
絞り出すような小さな声でフゥ太くんは私を見つめながら答えた
「A姉を置いてなんて、僕、行けないよ」
『っ！』
その言葉に愕然とした
彼は優しい、だから私を置いて逃げることを拒んだ
でもそれだけではない
(私の存在が、フゥ太くんの枷になってしまった)
一人俯く私を彼らが嘲笑った
「ほーんと、馬鹿な女」
「ウジュジュジュ、今の絶望に染まった顔、たまりませんなあ」
「クフフ、守りたいと言っていた存在に守られていては話になりませんね」
可笑しそうに笑った後六道くんは、援軍としてやってきた彼らに指示を出した
「では、我々も動きますよ。それぞれ自分の与えられた仕事をこなしてください」
それぞれが軽い身のこなしで部屋を出て行き、見張り役としばしの休息を与えられた柿本くんだけが部屋に残った
私を繋ぐ鎖が静寂の中に乾いた音を立てた
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海波(プロフ) - ゆうきりんりんさん» お返事遅くなり申し訳ありません！はじめまして！そしてありがとうございます！拙い文章とお話ですが、読んで頂けて本当に嬉しいです。今書いている黒曜にはベル出て来ませんが、またお話を進めてかっこいいベルをたくさん書けるように精進いたします(*^^*) (2020年10月10日 23時) (
レス) id: cec24bdf19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりんりん - はじめまして！リボーンに再燃してベルが大好きなのでここの小説を見つけてからとても楽しみに読ませてもらってます^_^お忙しいかと思いますが、お体に気をつけながら頑張ってください。他のキャラはもちろん、ここのベルがかっこよすぎて一気読みしちゃいました(^^) (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2de915a631 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - これからもずっと応援しています！！何回も書きますがこれからも頑張って下さい！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 更新お疲れ様です！！投稿をするのが遅くてごめんなさい。最近体調はいかがですか？私は、この小説を読んでずっと元気をもらっています！！ここからしか書けなくてすみません。でも私はこの小説をずっと応援しています！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - かなりさん» かなりさんも体調お気をつけてくださいね！コメント頂きありがとうございます！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2020年5月22日 12時
