121話 ページ2
(side A)
『日本にまだいることになる、というのはどういうことなのですか？』
膝の上で握った拳に自然と力が入る
久方ぶりにお会いできたディーノお兄さまに言われた衝撃の言葉
私はそれを復唱することしかできないほど頭が混乱していた
8月がもう少しで終わる
後もう少しで、やっと大好きなおじいさまとベルに会えると思っていたのに
「実は、イタリアのある刑務所から囚人複数名が脱獄した。9代目はそいつらが、ボンゴレに対して良くないことを働くと"直感"した。そこでAに、ツナの近くにいて警戒して欲しいという使命を出したんだ」
『おじいさまが…』
ボンゴレのボスが代々持っているという"超直感"
その力は百発百中だ
おじいさまがそう感じたのならば、恐らくボンゴレに対して本当に良くないことが起こるのだろう
それに他でもないおじいさまの願い＿命令だ
わずかな寂寥感から目を背け首を縦に振った
『わかりました。きちんと使命は果たさせて頂きます』
「ありがとなA。9代目にはきちんと伝えておく」
ディーノお兄さまはアイスコーヒーを喉に流し込むと、席を立った
「それじゃ、俺はこれから用事があるからもう行くな。というかAも来るか？獄寺に会いに行くんだ」
『隼人くんに、ですか』
私は少し考えた後首を横に振った
『申し訳ありません。私はご遠慮させていただきます』
「ん、そうか」
私が断ってもディーノお兄さまは嫌な顔一つせず、逆に優しく微笑んで私の頭を撫でた
少しだけ笑うのが下手だったかもしれない
「何かあればいつでも相談してくれ。俺はお前の味方だからな」
『…ありがとうございます』
力なく微笑んだ私の心のうちをディーノお兄さまは見抜いていたのかもしれない
お二人が去った後、私は何をするでもなくただ青い空を眺めて考え込んだ
日本に残る
綱吉くんたちとまだ共に過ごせる
それは嬉しくもあるのだ
しかし
長らく会えていないおじいさまと大好きなベル
二人との距離がどんどん離れて行くようでたまらなく悲しいのだ
この気持ちは幼い頃にも感じたことがある
ずっと離れて暮らしていた両親にも感じたことがあった
自分が孤独になっていくような
そんな
寂しい気持ち
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海波(プロフ) - ゆうきりんりんさん» お返事遅くなり申し訳ありません！はじめまして！そしてありがとうございます！拙い文章とお話ですが、読んで頂けて本当に嬉しいです。今書いている黒曜にはベル出て来ませんが、またお話を進めてかっこいいベルをたくさん書けるように精進いたします(*^^*) (2020年10月10日 23時) (
レス) id: cec24bdf19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりんりん - はじめまして！リボーンに再燃してベルが大好きなのでここの小説を見つけてからとても楽しみに読ませてもらってます^_^お忙しいかと思いますが、お体に気をつけながら頑張ってください。他のキャラはもちろん、ここのベルがかっこよすぎて一気読みしちゃいました(^^) (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2de915a631 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - これからもずっと応援しています！！何回も書きますがこれからも頑張って下さい！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 更新お疲れ様です！！投稿をするのが遅くてごめんなさい。最近体調はいかがですか？私は、この小説を読んでずっと元気をもらっています！！ここからしか書けなくてすみません。でも私はこの小説をずっと応援しています！！これからも体に気をつけて頑張って下さい！！ (2020年7月21日 17時) (レス) id: 5fecd92571 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - かなりさん» かなりさんも体調お気をつけてくださいね！コメント頂きありがとうございます！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2020年5月22日 12時
