【REBORN】雪の灯火part2 (ページ13)

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51話ページ13

「開けていい？」

『ど、どうぞ』

ベルがゆっくりと包装を解いて行く

ドキドキと脈打つ胸の前に手を組み、緊張しながらそれを見守る

「ん？これ」

箱の中から取り出されたのは

「マフラー？」

『実はルッス姐さんにアイディアをいただきまして』

～・～・～

街でルッス姐さんに会った時

『ベルへの誕生日プレゼントを買いに来たのですが、悩んでしまっていて』

「それなら手作りものがいいと思うわ♡」

『手作り、ですか？』

「ええ！あの子Aちゃんから手作りのプレゼントなんかもらえたらぜーったい喜ぶわ～♡それに、どんな高価なものよりも愛が詰まっている贈り物っていうのは、とっても嬉しいものよ」

～・～・～

「てことは、これAが作ったのかよ！？」

『はい！…ベル、喜んでくださいましたか…？』

やはり何か別の物を贈ったほうがよかっただろうか

不安に思ってベルを見上げながら聞いてしまう

「しし♪今まではたけーもんばっか貰ってたけど、こういうのも悪くないんじゃね？」

マフラーをフワッと自身の首にかける

「ありがたくもらっといてやるぜ♪さんきゅA」

ベルの手がポンポンと私の頭の上で優しく弾む

それに嬉しくなり口元が緩んだ

2人でニコニコとしていると

突然

「ゔぉおおおおおい！！！」

『はわ！』

「げっ」

大きな怒鳴り声が廊下に響き渡った

「ゔぉおおい！！こんなとこに居やがったかぁあ！！」

「んだよスクアーロうっせえんだけど」

『…あっ！パーティーの時間！』

すっかり時間が過ぎていることにやっと気がついた

「そうだぁあ！！とっくに開始の時間が過ぎてるぞぉおお！ちんたらしてねえで早く来やがれぇえ！！」

開始時間になってもベルが来なかったためスクさんが探しに来たようだ

駆け足でパーティーが催される部屋へ向かう

「Aが逃げるからなんだよな」

『そ、それは！すみませんでした…』

スクさんの後ろでベルと小声で会話する

私が逃げてしまったからベルは行けなかったのだ

それは本当に申し訳ない

そしてもう一つ
ベルに大切なことを言っていなかった

『ベル』

「ん？」

『生まれてきてくれてありがとうございます』

Buon compleanno‼