5話 ページ7
「Aちゃん、実はバジル以外にもCEDEFのメンバーが来ているんだ。会ってやってくれないか？」
「皆、A殿に会いたがっております！」
家光さんとバジルくんの言葉に少し驚いたが、二つ返事で了承する
「もちろんです！私もお会いしたいです！」
それから私が持ってきた本を抱え(バジルくんも手伝ってくださいました)、城内に戻る
そこにいたのは、男性が2人に女性が1人、そして武装した赤ちゃんが1人だった
(なぜ、赤ちゃんが…？？)
今まで私が見てきた赤ちゃんは少なくとも、武装はしていないし、流暢に話せていない、はず
頭に疑問符を浮かべながらもみなさんの声に耳を傾ける
「俺の名前はモレッティ、よろしくな！」
「ターメリックだ。よろしく」
「私はオレガノ、よろしくね！」
「オレはラル・ミルチだ」
『よろしくお願いします、冬園Aです！父と母が大変お世話になりました』
深々と頭を下げると、みなさんはどこか嬉しそうな顔をする
「やっぱり、2人の娘ね。よく似ているわ」
『え？』
オレガノさんに顔を優しく包まれる
「顔立ちは湖白にそっくりだなあ！いやーべっぴんさんだ！」
「真面目な性格は柊伍に似たんだな」
モレッティさんもターメリックさんも口々に言うものだから、どんどん顔に熱が集まっていく
「恥ずかしくなると、りんごみたいに赤くなるのは湖白と同じだな」
なんとラルさんまでそんなことを言い出し始めた
「まあまあ！お前らもその辺にして、Aちゃんに柊伍と湖白の話を聞かせてやろうじゃないか！」
『家光さん…！』
助け舟を出してくれた家光さんの提案で、一室を借りて話をすることになった
〜・〜・〜
「それでね＿」
「あいつら＿」
「拙者たちも＿」
(こうしてみなさんの話を聞いていると、どれだけお父さんとお母さんが愛されていたかよくわかりますね…)
みなさんの話にはたくさんの愛が詰まっている
それはたとえ目に見えなくとも感じるのだ
「おっと、そろそろ仕事の時間だ」
『もうそんな時間なのですね』
時計の針はちょうど11時を指していた
もうかれこれ2時間ほど経っていたようだ
城の玄関先までお見送りに出る
「たくさん話せてよかったわ」
「ああ、そうだな」
「また今度、訪問させていただきますね！A殿！」
『みなさん、本日は本当にありがとうございました』
みなさんが見えなくなるまで手を振り返す
またねと言えることがとても嬉しく感じた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
