39話 ページ44
「えっ？」
『あっ！』
慌てて口を塞ぐがもう遅い
目の前の彼の耳には届いてしまったのだから
こんなつもりではなかったのに
確かにベルが好きで、仲直りがしたくて彼を探していたのは事実だ
しかし想いを伝えるつもりはなかった
きっとフラれてしまうのだから
急に恐怖が襲ってきて思わず目をぎゅっとつぶる
ベルが動く気配がする
「A…」
(ああ、もう、ダメです…)
瞳が潤み始めた
その時
『えっ…』
肩を引かれ、力強く抱きしめられる
予想打にしてなかったことに頭が追いつかない
『べ、ベル…？』
「やべえ…今すげー嬉しい」
鼓膜をベルの優しい声が震わす
『な、なんで…』
「だって、ずっとAのこと好きだったからさ」
(ベルが、私のことを…？)
じわりじわりと言葉の意味を理解し、絶望から幸福な色へと移り変わる
先ほどとは違う意味で瞳が潤む
『ベル…っ私も、すごく嬉しいです…！』
好きな人が自分のことを好きだということがこんなにも嬉しいことだなんて、知らなかった
ベルの服をギュッと掴み、肩口に顔を埋める
溢れ出す暖かい涙がポロポロと零れ落ちて止まらない
ベルは私が泣き止むまでただただ抱きしめてくれていた
〜・〜・〜
『な、泣いてしまってごめんなさい！』
泣き止んだ私はすぐに冷静さを取り戻し羞恥と戦っていた
まさか両想いだということを知って、泣いてしまうだなんて思いもしなかったからだ
「別にいいぜ？すっげーかわいいAのこと見れたしな♪」
『もう！ベル！』
ベルに頬を突かれまた顔が赤くなる
私の頬を触っていた手がするり私の手をとる
「これで、正式に俺の姫だぜ？A」
『あっ』
ベルの醸し出す妖艶な雰囲気に囚われ声が出ない
動けない私の耳元で彼は囁いた
「絶対逃がさないから」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
やっとくっつけられました…
長かった…
まだ終わりじゃありませんからね！
まだまだ続きますよ！
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
