34話 ページ39
マーモンさんに頼まれ、アルコバレーノに関する資料を次々と読んでいく
彼が言うには、「自分で調べたり、まとめたりしていると盲目的になるから第三者の意見が欲しい」だそうだ
しかし読んでいくにうちに気がついてしまった
(これは確かによく調べられていますが…はっきりとしたことはわかっていない、というのが真相でしょうか…？)
これは、意見というより推測を求められている気がする
(何かマーモンさんの力になれるようなことが言えるといいのでしょうけれど…)
頭の片隅でそんなことを考えながらも、読むことは止めない
それからずっと読み続け、読み終えたのは昼食の少し前の時間だった
一息つくと、別の作業をしていたマーモンさんが私を見やる
「ム、終わったかい？」
『はい、何とか』
脳には落とし込めたが、如何せんとても疲れた
しかし目の前で私の意見を待ち、期待している彼に伝えなければならないため自分の脳に鞭打つ
私がマーモンさんに伝えたのは以下のこと
呪いに関して
アルコバレーノになってしまった全ての人がおしゃぶりを持っているという記述から、それが何か特別で大切なものであること
それを守ろうとしているのではないかという憶測
赤ん坊に関して
おしゃぶりという形なのでそれに適応しているのではないか
または、大人では何らかの作用が働き、機能しなくなるから赤ん坊になってしまったのではないかという推測
元に戻る方法に関して
これについては何とも言えない
赤ん坊になってしまったこと、そこから成長しないことが記述されていたことからおしゃぶりが原因では？と思った
おしゃぶりを外せないということも書いてあったため、無理に何かをしてしまったら自らも壊れてしまうのではないか
…
『私が言えるのはこれぐらいかと…』
「なるほど…おしゃぶりを守るため、か。確かにその発想はなかったよ」
『しかし、肝心の呪いを解く方法については何も言えませんでした…お役に立てず申し訳ありません…』
私にもっと知識があればと、悔しく思う
そんな私にマーモンさんは小さな手で頬をペチペチと叩く
「ここまで出来たら上出来さ。また何かわかったらその時は君の意見も聞かせてくれるかい？」
『っ！はい！』
マーモンさんはこんなにも優しい
ベルから聞かされてた話とは大違いだ
何だかとても嬉しくなって私は口角を上げた
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
