29話 ページ34
ヴァリアー城の中をベルと共に歩く
広い城内は複雑に入り組んでおり、一度でも迷えば帰れないのではないかと思ってしまう
頭にはきちんと入っているので大丈夫だとは思うが少し不安だ
空が紺青に染まりだした頃、ここが最後の部屋だと案内されたのは書物庫だった
「本部には大抵の本揃ってるけど、ここにしかない本もあるから勝手に読んでいいぜ♪」
『本当ですか！？』
確かにパッと見た感じでは見たことのある本が多いように思うが、ボンゴレ城の大図書館で見かけなかった本も視認できる
早く読みたくてウズウズしてしまう
そんな私の目の前でピシャリと扉が閉まる
「読むのはまた明日からな？晩飯行くぞー」
『うぅ…はい…』
お預けを食らってしまった
ベルにズルズルと引きずられるがままその場を後にする
〜・〜・〜
ダイニングに着くと、ちょうどルッス姐さんが料理を並べている所だった
「あら！2人ともちょうどいい所に来たわね！もう準備できる所よ♡」
『お手伝いします！』
「ありがとうAちゃん！それじゃあそこのスープよそってくれる？」
『はい！』
綺麗な琥珀色のスープをお皿によそう
すると横から手が伸びてきて、よそわれたお皿が私の手からなくなる
「Aの手伝いはしてやるよ」
「あら」
『ふふっ、ありがとうございますベル』
仏頂面で渋々と手伝ってくれるベル
それを見たルッス姐さんが私にこっそり耳打ちする
「ベルちゃん、普段はあんなこと絶対やらないのよ？」
『そうなんですか？』
「ええ、Aちゃんのおかげね。ありがとう」
『？私は何もしていませんよ？』
「うふふっ今はそれでいいわ〜」
ルッス姐さんの言葉に疑問符を浮かべながらベルを見やる
私が見ていたのは彼の一面にすぎなかったのだ
これからこのヴァリアー城にいる間、私の知らない一面が見られるかもしれない
それがなんだか嬉しくて、2人に気づかれないようにこっそりと笑みをこぼした
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ごめんない
ルッス姐さんのことを普通にルッスーリアさんと呼んでしまっていましたね
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
