26話 ページ30
「A！」
『ベル！ルッス姐さん！』
「もう！急にいなくなるからびっくりしゃったわ！」
『ごめんなさい』
2人にマーモンさんが超能力と幻術を使ったのだと説明すれば、不本意ながらも納得しているようだった
「Aちゃんも無事だったことだし、私は今晩の夕食の準備をするわね〜」
『あ！それなら私もお手伝いします！』
「あら嬉しい！でも大丈夫よ♡今日は疲れてるだろうから、ベルちゃんにお部屋に連れて行ってもらいなさい」
『は、はい…』
ルッス姐さんに背中を押されるがまま部屋を出る
手伝うことができず、少しシュンとしてしまう
そんな私にルッス姐さんは少し屈み目線を合わせる
「それじゃあ明日から一緒に作りましょう！Aちゃんとお料理なんてとっても楽しみだわ〜♡」
『はい！喜んで！』
ルッス姐さんと一緒に食事を作る約束をし、別れた
一緒に部屋を出たベルについて行くが、先ほどから一向に会話がない
チラッとベルを見るもいつも弧を描いている口元は真一文字に結ばれている
何かしてしまったのではないかと自分の言動を思い出す
「……心配した」
『え？』
沈黙を破ったのはベルの呟き
「Aがいなくなったのに気付いた時、すげー焦ったし、なんでもっと早く気付かなかったのかって思った。そしたらA全然平気そうだし、俺ばっかお前のこと考えててすげーモヤモヤした」
早口でまくしたてる彼の耳は真っ赤だった
それがたまらなく愛おしく感じしてしまう
彼は友人だと割り切るとあの時決めたのに
押し込めた想いが溢れ出そうだ
なんとかギュッと押し込めベルに向き合う
『ベルばかりではありませんよ。私もマーモンさんに連れられた後、気がかりでした』
「そんなのルッスーリアに対してもだろ」
『それは、そうですけど…でも！』
ベルの手を掬い取り前髪の奥の瞳を真っ直ぐ見つめる
『ベルが心配してくださったこと、すごく嬉しかったんです！それに、早く来ていただきたいなと思っていたのはベルに対して、だけ、です…し…』
自分がしてることが急に恥ずかしくなり最後の方は尻すぼみになってしまったが、ベルにはきちんと私の気持ちが伝わったらしい
いつも通りの笑みを浮かべた
逃げようとした私の手をいとも簡単に捕まえ、彼が自身の頬へとあてがう
「うしし♪すげー嬉しい。さんきゅ」
やはり彼には一生敵いそうにない
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
