25話 ページ29
スクアーロさんの目元がピクリと動く
また怒鳴られてしまうのではないかと顔が青ざめる
「お前、一度会っただけでよく覚えていたなあぁあ」
返ってきたのは怒号ではなく小さな呟きだった(決して小さくはない)
それに驚きつつ口元から手を離す
『ボンゴレ城で剣を持った方を見たのは初めてで…印象的、でしたので』
「…本当にそれが理由かあ？」
(また、マーモンさんと同じ間だ)
私はスクアーロさんに肯定するように頷く
私が首をひねっていると、スクアーロさんはもうこの話は終わりという風にソファから立ち上がる
「てめえのことは歓迎するが、ダラダラなんて過ごすなよ！！ここは暗殺部隊の本拠地だってことを忘れるなあぁあ！！」
『わかりました！』
スクアーロさんの大声にもなれないと、いちいちびっくりしていたら心臓がいくつあっても足りない
「それと、俺のことは好きに呼べえA」
『！はい！』
そう言い残し彼は部屋から出て行った
もしかしたら私に話をするためにここにいたのかもしれない
(スクアーロさん…長いのでスクさん、と呼ばせていただきましょう)
スクさんの不器用な優しさにほっこりしていると、大柄の男性の視線が突き刺さっていることに気がつく
思わず視線を向けると、案の定じーっと見られている
『あ、あの！冬園Aです！この度はお世話になります』
ソファから立ち上がり、ぺこりとお辞儀をする
レヴィさん(？)も立ち上がり私を一瞥する
「レヴィ・ア・タンだ。お前を世話する気などないが、ベルの相手でもしていればいい。俺のことも好きに呼べ」
『はい！』
レヴィさんは簡潔に物事を伝えると部屋を出て行ってしまった
ふわふわと私の隣にマーモンさんがやってくる
「彼らは不器用な男なのさ」
『そうなんですか？』
「ああ、君が気にすることはないよ」
マーモンさんは私の頭を小さな手でポンポンと叩く
「さて、ルッスーリアとベルがそろそろ来そうだからボクは退散するよ」
『マーモンさんありがとうございました！とても助かりました！』
「ムム、これから世話をするんだからお礼を言うのは早いよ。じゃあね」
マーモンさんの姿がゆらりと揺れて消えてしまった
それからルッス姐さんとベルがいらっしゃったのはすぐ後だった
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
