1話 ページ3
それからどれくらい経っただろう
駆けつけたスーツを着た人々が場を収め、私は今理由もわからないまま黒塗りの高級車に乗せられている
「…驚かせてすまないね」
静寂を破ったのは私の向かい側に座っている金髪で大柄な男性
『いえ、とんでもないです…あのままの状態でしたら、きっと耐えられなかったと思いますから』
少しでも男性の気を軽くしようと笑顔を作る
ああ、きっとうまく笑えていない
未だに鮮紅が頭にこびりついているのだから
男性は私を見て哀しげに眉根を寄せた
そんな顔をさせたくはなかったのに
「まだ、名前を言っていなかったね。初めまして、沢田家光だ。君のご両親＿柊伍と湖白の上司にあたる」
男性＿沢田さんは寂しげに笑った
「Aちゃん、君のことは2人からよく聞いていたよ。自慢の1人娘だと言っていた」
「父と、母が…ッ」
今までの思い出がフラッシュバックした
全部、全部覚えている
目頭が熱くなり鼻の奥がツーンとした
止めようとするも頬に熱い涙がポロポロと溢れて止まらない
『すみま、せん…ッ』
「いいんだよ、我慢しなくて」
いつの間にか隣に移動していた沢田さんは私の背を優しく叩き、大丈夫だと言ってくれた
「…大切な両親を亡くされてから間もないのに大変申し訳ないが、実は君に話さなければならないことがあるんだ」
『、私に…ですか？』
「ああ、もうすぐ到着するところで俺ともう1人のお方の話を聞いてもらいたいんだ」
(拒否権は、なさそうですね)
戸惑いはあるけれど、重要なことだというのは沢田さんの顔を見ればわかることだったので素直に頷く
それと同時に車が止まるのがわかった
「どうやら着いたようだな」
車の扉が開き、沢田さんに手を貸されながら車を降りる
ずっとカーテンが閉まっていて外の景色は解らなかったが、
『お城…？』
目の前に佇んでいたのは、巨大な城のような建物だった
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
