17話 ページ20
(sideA)
ついにベルと街へ出かける日がやって来た
支度を済ませ、大広間に向かう
すると入口の方に見慣れた金髪が見えた
『ベル！』
階段の上から声をかけると、ベルは顔を上げた
階段を駆け下り、小走りで向かう
『おはようございます！遅くなってごめんなさい！』
「はよー、オレも今来たとこだから気にすんなっての」
ベルは私の頭の上で手を弾ませる
どうもベルは私の頭を撫でるのが好きらしい
私もそれが心地よくて好きなのだけれど
「よーし、それじゃあ行くか」
『はい！』
〜・〜・〜
イタリアの街はとても色鮮やかで、ボンゴレ城の窓から見ていたのとはまた違ったような景色に見えた
初めて見る街が珍しくて思わず目移りしてしまう
隣にいるベルがクスリと小さく笑った
『？どうしました？』
「いや、Aがすげー楽しそうだから」
(は、恥ずかしい…)
羞恥で顔が赤くなる
子供っぽいと思われてしまったかもしれない
悶々としていると誰かとぶつかってしまった
『きゃっ！…ご、ごめんなさい』
「おっと、これはこれは可愛らしいお嬢さんだ。気にしないで、それより僕とお茶をしませんか？」
『ふえあ！？あ、えっと、私…』
ぶつかった男性にお茶に誘われてしまった
それと、たぶんだがこれは口説かれている
私が戸惑っていると、グイッと肩を抱かれた
突然のことに驚いて思わずよろけてしまう
ポスッと細身の引き締まった体にぶつかり、慌てて顔を上げる
『べ、ベル…！』
「お前、誰のこと誘ってんだよ」
「おっと、お連れ様がいたのか。これは失敬」
ベルが威圧的に牽制？したからか男性はすぐに去っていった
未だに私の肩を抱いているベルを見上げる
『あ、あの、ベル…？』
「…はぁーA、お前気をつけろよ？」
『わ、わかりました』
正直何を気を付けるのかよくわかっていないが、ベルの言葉に頷く
ベルは私の返答に少し訝しげな顔をしたが、私の肩から手をゆっくりと離した
(ド、ドキドキしました)
やっと解放され、無意識に止めていた息を吐く
見た目よりもがっしりしていたし、前にも鼻をくすぐったシトラスの香りがさらに脳内を掻き乱していた
「ほら、行くぞ」
『え？』
スッと目の前に差し出されたのはベルの手
それに驚いていると、私の左手を握り歩き出した
きっと頬が熱いのは気のせいじゃない
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
