11話 ページ14
(sideマーモン)
ベルと白髪の娘＿冬園Aは本を抱え走り去っていった
見たところ、ベルが娘を気に入っていた感じだから当分は帰ってこなさそうだ
(ベルが勝手に行動してるからスクアーロはかなり怒っているようだけどね)
隣で大声をあげて騒ぎ立てる銀色の鮫を見る
「あいつ…！！何考えてやがんだあぁあ！！」
「落ち着きなよ、スクアーロ。ベルはあの娘のこと何にも知らないようだったから、気にしないほうがいいんじゃないかい？」
「あ？なんだと？」
彼女は最近9代目が引き取ったという元CEDEFの娘だ
関係のないもの、興味関心のないものは噂程度にしか知らないだろう
しかしボクとスクアーロは違う
まあ、いろいろあってその娘のことを調べ上げたのさ
ベルは全く興味なかったみたいだけどね
「ベルはあの娘が9代目の養女だって知らないようだったよ。それに、"気に入った"とも言っていたし放っておくのがいちばんだろう？」
「チッ、帰るぞマーモン」
ボクの言葉に舌打ちを返すとは
まあうるさくなくなったし今回は大目に見てあげるよ
〜・〜・〜
(sideA)
私はベルに腕を引かれながら先ほどのことを思い出す
(スクアーロさんとマーモンさんにご挨拶できませんでした…)
この城内にいたということは、ボンゴレ関係の方だろう
なのに、振り返りながらでしか謝ることができなかった
ひとつため息をつくと、ベルが気づいたようで歩を止め私を振り返った
「どうした、姫？疲れたとか？」
『いえ、疲れたというわけではなく…って！？ひ、ひひひ姫！？』
ベルさんがサラッと放った言葉に声がひっくり返る
「そ♪王子が気に入ったからお前は姫な」
(ひ、姫呼びは恥ずかしいです…！！)
頬に熱が集まり、顔が赤くなるのがわかる
それを見られたくなくて少し俯く
『ふ、普通に名前で呼んでください…！』
「ししっ♪りょーかい、A♪」
絞るように放った言葉もベルは聞き取ってくれて、またゆっくりと歩き出す
「てか王子行き先わかんねーけど、合ってんの？」
『合ってますよ！この道を真っ直ぐ行った先です』
「うししっ♪やっぱ王子、天才じゃね？」
『天、才？』
やっぱりということはベルは周囲から天才と呼ばれているのだろうか
私が小首を傾げているとベルは私の方に顔を向け、少し驚いたような表情をする
「あり？まさか王子のこと知らない感じ？』
私はひとつ頷いた
私の脳内には、みなさんのデータはなかった
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
