9話 ページ11
(sideA)
緑が青々と茂ってきた頃、リボーンおじさまは日本に行ってしまった
なんでも次期10代目ボス候補、"沢田綱吉くん"の家庭教師をするんだとか
(苗字同じですし、予想ですが家光さんの息子さんでしょうか？)
今度おじいさまか家光さんに聞いてみようと密かに計画し、図書館の扉を押す
今日も今日とて本を読む毎日だ
(今日は欲張って、たくさん持って行ってしまいましょう)
このところ必ず誰かが訪ねて来たりして、中々読書の時間が取れていなかったのだ
今日ぐらいはたくさん読みたい
少しだけ息巻いて腕まくりをした
〜・〜・〜
(さすがに、持ちすぎてしまったでしょうか…)
ヨタヨタと覚束ない足取りで廊下を進む
読みたい本を抱えすぎてしまい、すっかり前方が見えなくなってしまった
中庭への道は覚えているが、これでは少し危険だ
図書館に一度戻ろうかと思案していると、フッと黒い影が差し込んだ
人だと思った時にはもう遅く、避ける間もなくぶつかってしまう
『っ！あっ！きゃっ！！』
抱えていた本のバランスが一気に崩れ、バサバサと大量の本が転んだ私に降り注ぐ
『い、つつつ…』
「どこ見て歩いてんだよ」
『も、申し訳ありません…！！あの、お怪我は、』
頭上から降り注いだ声に慌てて謝り、声の主を見ると言葉を失った
窓から差し込む光を浴びキラキラと光る金髪と銀色のティアラ
前髪で顔を見えないけれど、金髪にティアラというのはまるで＿
『王子様みたい……ハッ！』
無意識に呟いた言葉を押しとどめるように口を塞ぐも、時すでに遅し
金髪の少年には聞こえていたようでキョトンとした顔をしている(ように見える)
(初対面の方になんてことを…)
次に来るであろう叱責に備え目を固く閉じると、少年が屈むのが気配でわかった
「お前、名前は？」
ゆっくりと目を開けると、怒っているどころか歯を見せて笑っているではないか
それに少し驚きながらも口を開く
『冬園、冬園Aです』
「へえ、日本人なんだ。にしては、珍しい髪と目の色してんじゃん♪」
少年に髪を掬い取られ、少しだけ顔が近づく
それに驚き目を丸くするとおもしろそうに笑みを深くする
「ししっ♪オレのこと初対面で王子って言うとか、お前中々やるじゃん」
私の髪の毛をクルクルと弄びながら楽しそうに笑う彼
『あ、あの、あなたの名前は…』
「んあ？ベルフェゴール。ベルって呼べよ？A、王子お前のこと気に入ったから♪」
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
