大人な彼女は可愛い紅一点 II

子供っぽい ページ18

連日の撮影に重ねて新曲のダンスの振り入れ





「っはあ…はぁ。」




振「そう。…でここからAは移動であっちに行く」



「はい」




振「こっからサビね。細かいけど頑張って」




「はい…」




振「ﾜﾝ ﾂｰ ｽﾘ ﾌｫ ﾌｧ-ｲﾌﾞ ｼｯｸｽ！ｾﾌﾞﾝ ｴｲ！ﾂ-…」




「すみません。もう一回いいですか？」




振「ﾜﾝ、ﾂｰ、ｽﾘ、ﾌｫ、」




「ありがとうございます」




振「どんどん進むから、いちいち教えて待ってらんないよ」




「すみません…」




振「じゃあ、次の振り」


.
.
.


「っ…はぁ」



ようやく振り入れが終わった頃には




頭がパンパンだった。




「ﾜﾝ ﾂｰ ｽﾘ ﾌｫ…」




「…っはあ」




ｽﾄﾝ




壁に寄りかかって休む




振「A」




「はい。」




振「そんなにのんびり休んでる暇があったら康二見習って練習したほうがいいと思うけど。」





「はい。すみません」




ｽｯ




「…」




そこからはひたすらに練習した。




振「じゃあ今日はこれでお終い！振り絶対忘れちゃダメだからね」




『はい。ありがとうございました』




振「お疲れ様」




ｶﾞﾁｬﾝ




「…ふぅ」



ｽﾄﾝ



ﾊﾟｻ



壁に寄りかかって座りタオルで顔を隠す




「しっかりしなきゃ。頑張れ私…っ」




？「頑張らなくていいよ。Aちゃんはもう十分頑張ってるから」




ｷﾞｭ





「…っ」




ラ「悔しいよね。俺も分かる」




ｷﾞｭｳ




何故かラウの服を強く握ってしまう




「…っ」




ラ「たくさん泣いていいんだよ。我慢する必要ない」




「ラウ…っ」




ラ「甘えて？年下とか関係ない」




ｷﾞｭ




ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ





「…っ…。」


.
.
.


ラ「…Aちゃん？」




「…っ…ｽｰｽｰ」




ラ「寝ちゃった」




深「子供みたいだな」




ラ「…頑張りすぎて、疲れて、泣いちゃっていろんなことに気が回ってたんだろうね」




深「そうだな。最年少にまで甘えられるようになったのは良かった。」




ラ「俺も嬉しい」




深「ラウ、そのままA車まで運べる？」




ラ「うん！」




深「マネと一緒に送ってあげてくれる？」




ラ「わかった」




深「頼んだ」

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