音駒組に拾われました(ハイキュー)2

裏の世界(芝山さん編) ページ9

芝山「音駒組はね、実は僕以外は全員出生が裏の世界で働いている人達を親に持っているんだ。」

『それは…マフィアとかの犯罪者って事ですか？』

芝山「うん。僕の家は本当に普通の一般家庭で、僕はそんな世界とは無縁だった。むしろ、一生関わらないものだと思ってたよ。」

『普通に考えたら、そうでしょうね…じゃあ芝山さんはどうして………。』

芝山「………実は、僕の両親はもういないんだ。裏の取引を暴こうとして殺されちゃってさ…。」

『取引を暴く………それって………。』

芝山「そう。僕の両親は二人とも警察官だった。マフィアの人間に殺された二人は殉職って形にされた。僕は何か手がかりがないか一人で探し歩いたんだ。」

『そのマフィアって…音駒組だったんですか？』

芝山「警察はそう主張してたんだけどね。…事実は全然違ってたんだ。」

猫又「うちの規則では裏取引は厳しく取り締まっているからな…こっちでも警察に目をつけられちまってたまったもんじゃなかったわい。」

芝山「それを伝えてくれたのが、黒尾さんだったんだ。」

『黒尾さんが…でも裏の世界とは無縁だった芝山さんが何故………。』

芝山「…黒尾さんはね、僕の高校の先輩だったんだ。」

『へ!?』

芝山「僕もそれまで知らなかったんだけど…全部教えてくれたんだ。やったのは、警察関係者が密売しているのを知らせないための口封じのために僕の両親を殺したんだって…。」

『芝山さん………。』

芝山「僕がここの幹部になったのは、そういった警察の闇を暴くこと。…両親の墓の前で誓ったことなんだ…。」


芝山さんはそう言って席を外した。

追いかけようとしたんですけど、猫又組長に止められてしまいました。

"今はそっとしておきなさい"…と。

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