死んでも貴方を守るから (ページ13)

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過去 10 グロキシニアside ページ13

それは僕らが十戒の戒禁を与えられて初めて十戒全員と最上位魔神の顔見せがあった時…

ぜル「話でもあった通りだが、今日からこの2人が十戒に入ることになった、グロキシニアとドロールだ。グロキシニアは(安息)でドロールは(忍耐)の戒禁を授けられた。以上よろしく頼む」

モン「へぇ…妖精王と巨人王…これはすごいね」

メラ「ちょっとゼルドリス!!彼らは魔神族ではないじゃん！妖精族と巨人族よ？！」

ゼル「…あぁ、そうだ。だが我らと目的は同じだ。それに闘級も悪くない。それに戒禁は魔神王直々(･･)に授かった。まだ不安はあるのか。」

メラ「?!……いいえ、ないわ」

グロキ「……」

正直いって本当は魔神族側に行くとか戒禁を貰うとかそういうのはどうでもよかった。とにかく人間を滅ぼしたい気持ちでいっぱいだった。妹…ゲラードを奪われた怒りで心は満たしていた。

ドロール君は己の誇りを踏みにじられたことがきっかけで僕と一緒に魔神族側に付いた。ッスか…

ゼル「次に最上位魔神を紹介する」

…やべ。十戒の紹介を聞いていなかったッス…

グロキ「(…何故これをやるのか………ん？)」

そこに目にしたのは…黒髪の綺麗な女性…Aだったッス。
無口そうで…何処か謎に包まれていそうだったのが第一印象でしたッスね。

『……………』

グロキ「(………終わったらドロール君と一緒に挨拶してみるッスか)」

顔見せが終わり僕達は急いで君のところに来た。

グロキ「ねぇ」

『…？』

グロキ「…えーと…Aであってるっスか？？」

『…えぇ、合ってますよ。』

グロキ「さっきの紹介でもあったんスが、個人の方でこれからよろしくッス」

ドロー「こちらもよろしくお願いします」

『…なぜ貴方たちは魔神族側に来たの？』

グロキ「…？それは…さっきの時に…」

『人間を滅ぼしたいから…なのですか？』

グロキ「……そうッスよ。命よりも大事なものを………人間に奪われたので…復讐ッスよ」

『…貴方は誇りを踏みにじられたから…ですか？』

ドロー「……えぇ、」

『…過去ばかり囚われては駄目ですよ
……今を見なければ自分が辛いだけです』

心に嘘をつけれません

グロキ「……ｯえ？……」

『では…これで』

…覚えていますか？貴方が私達にくれたYELL(言葉)を。
その言葉に今があるんだって。
貴方に感謝したい。