黎明の龍 (ページ30)

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第１０章塚田side ページ30

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　さて、どうしようかな。

　事情は間違いなく地龍も無関係じゃない。

　ただ、群れない俺達は集落がなく。

　一族に連絡を取るのは難しい。

　それに、暗黒龍に関わる社……。

　そんなの聞いたことない。

「塚ちゃん…」

「あっ、ごめんごめん」

「もういい。今日は一人で寝っから」

　どうやら、千賀を怒らせたようだ。

　一人でさっさと布団に潜るから。

　俺はそっと隣に入り込んだ。

　背を向ける千賀をぎゅっと抱き寄せる。

　そのまま服の中へ手を入れ、胸を触れば。

「んっ…あっ…はんっ…」

　甘い声が漏れる。

「あっあっ…塚っ…ちゃんっ…」

「こっち向いて」

　それじゃキスもできないじゃん。

　そう言ったら、ちらっと見上げてくる。

「んっ…んんっ…」

　唇を重ね舌を絡めると、千賀も積極的に求めてきた。

　俺の手を掴んで下へ持ってくんだ。

「ここ、さわってほしい？」

「早くっ…狂うっ…あっ…狂うぐらいっ…」

　しょうがないなぁ。

　じゃあ、狂わしてあげるよ。

　千賀と初めて肌を合わせたのはいつだったかな。

　親元から離れてしばらくしてからだった気がする。

「あっあぁぁっ…イクっ…」

　ビクリと身体を跳ね、千賀がイクと、俺は自分の硬く反り立つものを当てた。

「ハァハァ…早くっ…」

　それ以来、ずっとこの関係は続いてる。

　はじまりは寂しさだったんだと思う。

「あぁぁっ…いっ…塚ちゃんっ」

　千賀は俺をお兄ちゃんとしてしかみてなかったし。

　今は恋心があると信じたいなぁ。

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