杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ46)

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第46話ページ46

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「いま、なんて言った？」

『クリスマスは帰らないでね』

マルフォイはAに掴みかかりそうになったが、何とか堪えた。

「そこじゃない。理由のほうだ」

『今年はハーマイオニーたちとここで過ごすことになったから。それで、ドラコとも一緒に』

Aがすべて言い終わるより先に、マルフォイは嬉しそうな顔を隠すように後ろ向きに立った。
ガッツポーズをしている。

『な、なに、ドラコ。嫌なの？』

「ちがう。そもそも僕も今年は帰らないつもりでいた。父上がそれを望んでないからな」

『ルシウスさんが？』

「なんでも、パーキンソンか君と仲を深めろとおっしゃった」

Aはもちろん、そこまでクリスマスにマルフォイといたい訳ではなかったが複雑な気持ちになった。

『ルシウスさんがそう言うから、ドラコは私と仲良くするのね？』

「そ、そんな事は言ってないだろ！」

マルフォイは面白いくらい焦った様子で振り返った。

『いや、怒ってないわよ。
ちょっと確認しただけ。私は好きでドラコと仲良くしてるもの。止めるつもりもないから』

そう言うと「じゃあクリスマスはいてね」Aはまた確認するよう言って、去ろうとした。

『あ、クラッブとゴイルもね！』