杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ18)

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第18話ページ18

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『まだ他のコンパートメントにいるかもしれない。私探してくるから、ハーマイオニーはここで待ってて』

「ええ。2人がここに来たら、すぐ教えるわ」

Aはうなずくと、ひとつひとつ見て回った。

『あ、ジニー。ロンとハリーを見なかった？』

「さあ。9と４分の3番線に入ったとき、2人とはぐれたの。あの2人だし、はぐれても迷わず乗れると思って」

ジニーが弱々しく言った。「そう」と何事もなかったように装ってAは言った。

コンパートメントに座っている生徒ひとりひとりの顔を見たが、2人は一向にいなかった。

「何をしてるんだ？」

『ドラコ。ちょうどいいところに』

「言っておくが、席がないからって僕たちに頼んでも譲らないからな。」

『まだ何も言ってない』

ドラコの隣のパンジー・パーキンソンは、その様子をキャッキャと笑って見ていた。

しかもドラコの腕につかまり、自分のものだと示しているようだった。

「Aなら、別に隣いいよ」

クラッブが顔を赤くしながら言った。ゴイルはお菓子を頬張りながらうなずいた。

『ありがとう。でも違くて。
ハリーとロンがいないの。見かけたりしなかった？』

すると、突然ドラコのニタニタ顔が、眉間にシワがより怒ったような顔になった。

「あんなやつら、見てなんかない」

ドラコはAを押し出すと、扉をバタンッと閉めた。相変わらずパーキンソンはドラコの腕に絡みついて笑っていた。