杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ2)

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第2話ページ2

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ハリー「ちょっと待って。」

駒同士が壊し合い、こちらも相手も動かせる駒が減っていった。そんな中、ハリーは何かに気づいた。

ロン「はぁ。わかった、ハリー？この次の一手で僕はクィーンに取られる。そうすれば君がチェックメイトだ！」

ハリー「ロン！駄目だ、やめろ！」

『ごめんハリー、どういうこと？』

ハリー「自分が犠牲になるつもりだ！」

ハーマイオニーも分かっていなかったらしく、それを聞くと慌てて言った。

ハー「駄目よ、ロン！他に方法があるはずよ！」

ロン「スネイプに賢者の石を盗まれてもいいのか？ハリー、進むのは君なんだ。僕にはわかる。Aでもハーマイオニーでもなく、もちろん僕でも無い。君なんだ！」

「騎士をH-3へ」意を決して自身の駒を進めた。
相手のクィーンがロンのナイトに近づき、駒を剣でひと突きした。

ロン「うわぁあ！」

『ロン！』

ハリー「駄目だ、動くな！ゲームはまだ続いてるんだ。」

ロンは床に放り出され動かなかった。
しかし、ハリーは冷静に動き出した。

ハリー「…チェックメイト。」
　

キングの剣が床に落ちた。
3人はゲームが終わったと確信すると、倒れているロンのそばに駆け寄った。

ハリー「ロンを頼むよ。ティンバーを飛ばしてダンブルドアに知らせて。僕はロンの言う通り進まなくちゃ。」

『うん。』

ハー「あなたなら大丈夫よ。あなたは偉大な魔法使いだわ。」

ハリー「君たちほどじゃないよ。」

ハーマイオニーとAは双子かのように息を合わせて顔を見合わせた。

ハー「私なんてただ勉強が出来るだけ。Aも頭がいいけど、もっと大事なものがあるわ。友情とか勇気とか。」

『ハーマイオニーの言う通りよ。気をつけてね』