杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ44)

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第44話ページ44

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『ハーマイオニー、その、今日は隣で寝てもいい？』

鏡の前で髪をとかしているハーマイオニー。
鏡越しにAを驚いた顔で見つめると、振り向いて言った。

ハー「いいけど、どうしたの？」

『少し不安なの。ハーマイオニーの隣なら安心して寝れると思って』

ハーマイオニーが髪をとかし終えると、2人は手を繋いでベッドに潜り込んだ。

ハー「ヴォルデモートが怖いの？」

『だって、あんな近くにいるとは思わなかった。
ホグワーツは安全なところって聞いていたのだけど』

ハー「さっきも言ったけど、ホグワーツにはダンブルドア先生がいるわ。襲ったりなんかできないわよ」

まるで母親のように宥めるハーマイオニーは、Aの前髪を退けるとおでこにキスをした。

Aはそこを出てそっと触れると笑みをこぼした。

『ハーマイオニーがお母さんだったらな。』

ハー「いやよ。貴方と一緒に学校生活できないじゃない。それに貴方のお母さん、とってもいい人に見える」

『たしかに･･･ねえ、私お母さんに似てるかしら』

ハーマイオニーは写真に写っているAの母親と、Aを交互に見比べた。

ハー「髪の色は違うけど、顔立ちはそっくり。特に目なんか色まで同じなんて珍しいわ」

『この色変？』

ハー「とってもきれいよ」