杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ40)

今日:13 hit、昨日:13 hit、合計:251,660 hit

第40話ページ40

．

ドラコ「なんで僕まで…」

自室を抜け出していたことをドラコに告げ口された4人。しかし、ドラコまでもが処罰を受けるハメになっていた。

こうして、ハリーたちはフィルチを先頭にハグリッドの小屋まで戻ることになっていた。

『ドラコだって寮から抜け出したんですもの。当たり前のことよ』

ドラコ「僕はただ…なんでもない」

ドラコが強気に意見を言おうとしたところ、なぜか途中でやめてしまった。

フィルチ「静かにしろ。今夜の処罰はハグリッドと一緒だ。ひと仕事してもらうよ、暗い森でな」

そこにはメソメソとしたハグリッドがいた。
さっきのノーバートに甘々なハグリッドとは大違いだ。

ハグリッド「ノーバートはもういねぇ。ダンブルドアがルーマニアに送った、仲間の所に。」

ハー「その方が幸せじゃない、仲間といられて。」

ハグリッド「ほんでも、ルーマニアが嫌だったら？他のドラゴンにいじめられたらどうする？まだほんの赤ん坊なのに。」

フィルチ「いい加減にしゃきっとすることだな。
これから森に入るんだぞ。覚悟していかないと。」

「森へ！？」ドラコが反応した。
言い訳をするものの、誰が見ても怖がっているのは一目瞭然だった。

ドラコ「生徒は入っちゃいけないはずだよ。だって森には狼男が！」

フィルチ「それよりももっと怖いのがおる。せいぜい怖がれ。」

森へ入ると、青白い霧が漂っていた。

ランプの灯りがぼやぼやとしていて、それがまた怖い雰囲気を作り出していた。

ハリー「それは何？」

『ユニコーンの血の痕よ。何かあったの？』

ハグリッド「この間も一頭死んどった。こいつはだいぶひどい怪我をしてるらしい。いいか、俺達で傷ついたユニコーンを見つけるんだ。
ロンとハーマイオニーは俺と来い。」

ロン「わかった」

ハグリッド「Aとハリーはマルフォイと一緒に行け。」

ドラコ「じゃあファングを貸して！」

ハグリッド「良かろう。言っておくがファングは臆病だぞ。」