杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ35)

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第35話ページ35

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ダイアゴン横丁に戻ってきた。
外は雪が降っていて、息が白い。

────そんなつもりはない

オリバンダーの店(家)の目の前まで来ると、オリバンダーさんが誰かと話しているのが聞こえた。

なんだか私は入ってはいけないような、そんな気がして雪を見ながら扉の前でまった。

オリバンダー「悪いが、もうウチには来ないでくれませんか。あの子にも内緒で…」

ルシウス「実に残念だよ、オリバンダー」

やっと中から出てきたと思ったら、まだ話している。

しかも、ギャリックさんと話していたのはドラコのお父さんの、ルシウス・マルフォイだった。

ルシウス「無理なお願いだ。ああA、ずっとそこに？」

『こんにちはルシウスさん』

ようやく気づいてくれた2人。
小さく頷くと、ルシウスさんは子供に向けるような優しい笑顔を見せた。

ルシウス「そろそろドラコも帰ってきた頃だろう。
あの子をよろしく頼むよ。ドラコも君が何かと気になるようでね」

ギャリックさんが早く帰れと言わんばかりの目を向けるので、ルシウスさんはそれを察して帰っていった。

オリバンダー「さあほら、中にはやくおいで」

ギャリックさんが優しい手で雪をはらってくれた。
中に入ると、椅子に座らされて冷たくなった上着を脱がされた。

代わりに柔らかい毛布をフワッと被せられたりと、至れり尽くせりだった。