杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ22)

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第22話ページ22

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席を立とうとするAを、ハリーは慌てて止めた。

ハリー「まだもう一つ。君のことさ」

『私のこと？』

ハリー「何て言ったら…その、君は僕のことを知ってるけど、僕は君のことよく知らないから」

なんだか1人恥ずかしくなってしまった。
Aはそれを聞くと、静かにほほ笑んだ。

ハリー「わあ。君の笑顔、初めて見た気がする」

『そう？』

ハリー「そうだよ！いつも感情が読み取れないっていうか、なんて言うか、綺麗な顔が勿体無いよ」

数秒の沈黙の後、ハリーはまたしても恥ずかしそうに顔を赤くした。
自身の発した言葉にハッとしたのだ。

『ありがとう』

ハリー「うん。えっと、じゃあ…」

いざとなると、何を聞けばいいかハリーが迷っているとAが話し始めた。

『私ギャリックさんのところに居るけど、本当の娘じゃないの。かと言って、孫でもないの』

それはハリーにも分かっていた。

オリバンダーの見た目からして、娘という年齢でもない。しかし、孫でもないとなると一体どうしたのだろうか。

ハー「A！ちょっと！」

これからという時に、ハーマイオニーがAを呼んだ。見る限り急ぎのようだ。

『また今度みたい。ごめんね』

ハリー「いいさ。こちらこそありがとう」