杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ3)

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第3話ページ3

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ハリー・ポッターが、あの杖に選ばれた。

前にギャリックさんから色々聞いたことがある。
あの杖は、兄弟杖なのだ。

ハリーは例のあの人と…

オリバンダー「A、そこ片付けておいてくれないか」

『うん』

さっきハリーが荒らして行った跡を片付ける。

別に怒っているわけじゃない。
杖が合わなくて、こうなるお客さんもたくさんいるから。

問題なのは…

『ギャリックさん、やっぱり私の杖隠してるでしょう』

オリバンダー「わしは知らんよ。さて、仕事をしなければ」

まだ子供の私でもわかる嘘を、なぜかギャリックさんはつく。

杖なしでは魔法が使えないし、この荒れた場所も戻すには手間がかかる。割れているものもあるのに。

『はあ…』

本を棚へ戻す。
前に見た杖の木材についての本や、芯材になる魔法生物についての本。

『懐かしいわ』

その中の一冊から、写真がするっと出てきた。
まだ赤ん坊の私を抱いている写真。

お父さんは天然パーマが効いていて、私の髪がうねっているのは父親譲りだと確信する。

お母さんは優しそうな笑顔でとても美人だ。
私もお母さんに似ていると言われるけど、そうは思わない。

オリバンダー「A！月桂樹の木材を取ってくれんか」

『ちょっと待って！』