杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ14)

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第14話ページ14

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ひとつ分かったことがある。
マートルってとても気難しいわ。

ハー「ちょっと、トイレ長かったんじゃない？」

『マートルと話してたの』

外へ出た私たちは、並べられた箒(ほうき)を眺めていた。そら飛ぶ箒だ。

フーチ「こんにちは皆さん！」

勢いよく登場してきたのはフーチ先生。

フーチ「いよいよ飛行訓練です。
さぁ、ぼーとしていないで、全員箒の左側に立ちなさい。右手を箒の上に出して、はいっ上がれ！」

とてもスピード感のある先生だ。

先生の指示の通り、皆んな箒の左側に立つと「上がれ」と唱えた。

『上がれ』

ハー「上がれ、上がれ、上がれ！
もう！どうしてAはそんな簡単そうにこなすのよ」

一発で成功した私を見て、ハーマイオニーが言った。なかなか最初はできないものらしい。

『でもハリーだって』

ハリーも一発で成功していた。
ハーマイオニーはそれを見ると、ため息をついてまた「上がれ」と言い出した。

ロンはというと、上がりすぎた箒が直撃して尻餅をついていた。

フーチ「箒を手につかんだら、またがりなさい。
柄をしっかり握って。笛で合図したら、皆一斉に地面を強く蹴ること。箒は真っ直ぐに。

しばらく浮いてそれから前かがみになって降りてきます。」

先生の合図で、私は地面を蹴った。
しかしこればかりは上手くできず、ハーマイオニーと何度も試した。