杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ15)

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第15話ページ15

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ネビルが浮くことに成功した。
かと思うと、箒を制御できずあちこちへと飛び回るネビル。

ネビル「助けて！」

『ああ、ネビル…ハーマイオニーどうしよう』

ハー「私たちじゃどうにもならないわ。フーチ先生に任せましょ」

ハーマイオニーは冷静だった。
私もその時他の子よりは冷静だったと思うけど、助けたいという気持ちが先走ってしまった。

ハー「A！」

初めて箒に乗った感想としては、何も言うことはない。ネビルしか目に入らなかったから。

フーチ「ミス・オリバンダー！馬鹿な真似はよしなさい！」

箒に乗ってネビルを追いかけた。

ネビルの箒は降下を始めた。このままだと、勢いよく地面に衝突してしまう。

『ごめんネビル』

ネビル「うわあ！」

タイミングをねらい、私は箒からネビルに向かって飛んだ。

ネビルを抱きとめた私は、仲良く2人で地面に落ちた。そこまで高くはないので、たいした怪我もない。

『アクシオ(来い)』

右手でネビルを抱え、左手で杖を構えて唱えた。

無事2人分の箒を回収することができてこれで万事解決かと思いきや、腕の中のネビルは気を失っているし、杖を持っていた左手は感覚がないに等しい。

フーチ「みんな、どいて！なんとまぁ、骨が折れてる」

優しく私の左手を持ち上げると、フーチ先生はそう言った。これ折れてるんだ。

確かにだんだん痛くなっている気がする。

フーチ「全員、地面に足をつけて待ってなさい。
この子たちを医務室に連れて行きますから。
箒一本でも飛ばしたらクィディッチのクの字を言う前にホグワーツから出て行ってもらいます！」

フーチ先生はネビルを抱っこすると、私を見てついてこいと言わんばかりに顎をくいっとした。