第13話 ページ13
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ハー「A、どこに行くの？」
『トイレ』
ハー「そう。次の授業に遅れないようにね」
ハーマイオニーにそう言われて女子トイレに向かった。すると、何やら騒がしかった。
マートル「やめてよ！」
ドラコ「ふッ、見ろよ。ゴーストのくせにビビってるぞ」
なぜ女子トイレに男子がいるのだろうか。
少し覗いてみると、ドラコが取り巻きを連れて嘆きのマートルをいじめているようだった。
『ここ女子トイレだよ』
ドラコ「A！」
パンジー「だれよ」
ドラコとその取り巻きは杖を持っていて、さしずめ�爛好�ージ”でも唱えようとしていたのだろう。
『マートルをいじめたらダメよ。何も悪いことしてないわ』
ドラコ「Aもコイツがいたら、怖くてトイレに入れないだろう？」
そう言うと、ドラコはまたマートルに杖を向けていたずらな笑みを浮かべた。
私はその腕を掴んだ。
『わたし怖くないし、迷惑とも思わない。怖がってるのはドラコの方じゃない』
ドラコ「怖いだと？この僕が」
杖を下ろすと、今度は私に視線が集まった。
ドラコが怖い顔で近づいてくる。
『な、なに…』
ドラコ「ふんッ」
眉間にシワを寄せていたのに、なぜか何も言わず去ってしまったドラコ。
まあいいや、どうせ次の授業も会うのだから。
『私A、ドラコは友達なの。代わりに謝るわ。ごめんなさい』
マートル「とっても怖かったの…」
ゆらゆらと悲しそうな顔をしてマートルが降りてきた。
マートル「でもなかなかいい顔だったから、また来ないかしら。」
悲しそうな顔が一変して笑顔になり「ありがとう」と短く言うとどこかへ行ってしまった。
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作者名：ランドセル | 作成日時：2021年12月2日 21時
