杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ49)

今日:3 hit、昨日:23 hit、合計:251,550 hit

第49話ページ49

．

ロン「うわぁぁあ！」

最後に落ちたのはロンだった。

暗い中だったが、クッションとなったのが植物だとすぐに分かった。しかし、それはみるみる内に体に絡みついてきた。

ハー「動いちゃ駄目。これは悪魔の罠よ。
いい、落ち着いて。暴れるほど早く殺されちゃうわよ。」

ロン「早く殺される！？そりゃ落ち着いていられる訳だ！」

ロンとハリーは声を合わせてハーマイオニーの名前を呼んだ。この4人の中で頭が飛び抜けて賢いと分かっているのは、ハーマイオニーだったからだ。

ロン「どうしたらいいんだよ！」

ハー「落ち着いて、じっとして。」

『ねえハーマイオニー、これが悪魔の罠だって言った？』

ハー「そうよ。いいからジッとして」

モゾモゾと動くAを見て、ハーマイオニーが言った。Aはローブから杖を取り出していたのだ。

『ルーモス・ソレーム』

杖を上に掲げて唱えると、あたりは瞬く間に光に包まれた。悪魔の罠がスルリと体から解けると、下の空間へと降ろされた。

ハリー「すごいや」

『ハーマイオニーが何の植物か分かってたからよ。
私は逆にハーマイオニーの思い出せなかった呪文がわかっただけ』

「ふふ」ハーマイオニーが嬉しそうにAの手を握った。