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第5話 ページ5
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本田菊「Aさん、ただいま帰りました」
「あ、菊さん、お帰りなさい。」
本田菊「この匂いは…ああ、やはりアサリの味噌汁でしたか。」
和食が大好きな菊さんは、こうして大抵の和食は匂いで当ててしまう。
本田菊「ところで、リビングの絵画がなくなっているんですが」
「実は、お昼にアーサーさんとフランシスさんが喧嘩で割ってしまって」
本田菊「大丈夫なんですか！？怪我は…」
「ヒビが入った程度なので、怪我はしてませんよ」
ホッと胸を撫で下ろし、過剰なほど心配してくれる菊さん。
「食事はあと菊さんだけなので、ゆっくりお風呂にでもどうぞ。その間に温めておくので」
本田菊「すいません」
そう言うと菊さんは上着を脱ぎ、ネクタイを片手で緩めながら自室に戻っていった。
アーサー「あ、お、おい」
「どうしました？アーサーさん」
アーサー「何か手伝えること…な、ないか？」
「そうですね…今のところは」
今日のことを申し訳なく思っているのか、珍しいことにアーサーさんが自分から言い出した。
「今日のことなら、大丈夫ですから。気にしないでくださいな」
アーサー「それじゃ俺の気が済まないんだよ」
「うーん…では今度、一緒にお買い物に付き合ってくれませんか？この人数だと買い出しが大変で」
アーサー「サンキューな。任してくれ」
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作者名：ランドセル | 作成日時：2021年8月21日 20時
