第2話 ページ2
．
『ハリー夜は災難だったね』
「本当さ。夢遊病なんてバカな嘘つかなければ良かった。･･･夢遊病が馬鹿げてるとか思ってないよ？」
『ええ知ってるわ。』
お静かにとトレローニーが釘を刺した。
「さあ、心を広げてみるのです。水晶占いに必要なのは内なる眼を磨くこと。それで初めて見ることが出来るのです」
生徒の前にはいかにもそれらしい水晶玉が置いてあった。ハーマイオニーが「やってみてもいいですか？」と手を挙げた。
「あなたがお教室に現れたときから判っていましたわ。占い学という高貴な方に必要な素質が、あなたには備わってませんわ。」
ハーマイオニーが苛立っているのは目に見えて分かった。それに追い打ちをかけるように
「あなたは若いけど心は老婆のようにしなびているわ。あなたの魂は教科書のようにカラッカラです」
ついにハーマイオニーは水晶を床に放り捨て怒って出て行った。
トレローニーは悪気がないらしく、自分がどんなことを言ったか考えもせず授業を続けた。
「ハーマイオニーったら怒って出て行くなんてな」
『ハーマイオニーはおかしくないわ。嫌いな占い術の授業で頑張って取り組もうとしたらあんなことを言われちゃったんだもの。』
置き去りにされた水晶をAが拾った。
ハリーたちの後ろでそれを見つめていると、水晶からなのか頭に文字が浮かんだ。
『なに、これ…』
戸惑いながらも頭に浮かぶ文字を羊皮紙に素早く写した。
『ハリーこれ』
──── 今宵戻ってくる。今宵友を裏切った殺人鬼が解き放たれ自由の身となって、罪無き者の血が流され召し使いは再び主人の元に馳せ参ずるであろう。
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ユ - 前みたいにセリフの前に名前を入れてほしいです (2022年2月23日 10時) (
レス) id: 58c13543be (このIDを非表示/違反報告)
ランドセル(プロフ) - 巴さん» 遅れてすいません。作品の終わる気配がないのでまだまだ先になるとは思いますが、それまで本作品を楽しんでいただけると嬉しいです。 (2022年2月19日 8時) (レス) id: 94e39c9f6f (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 私もハリー落ちの作品を読んでみたいです。検討していただけるだけでも嬉しいです！ (2022年2月15日 16時) (レス) id: ef698603e3 (このIDを非表示/違反報告)
ランドセル(プロフ) - しーなさん» コメントありがとうございます。そこまで思ってもらえて本当に嬉しいです。私もこの作品を書く際においてハリー落ちになることも考えました。ですのでこの作品が終わったらまた検討しようかと思います。そこまで思って下さり本当にありがとうございます。 (2022年2月15日 7時) (レス) id: 2a41c2c92c (このIDを非表示/違反報告)
しーな(プロフ) - ハリー落ちの作品に出会えたことが無かったので、読んだ時の感動を覚えています。どうか次回作の参考にしていただけるとありがたいです。長文失礼しました。 (2022年2月15日 2時) (レス) id: 65fec77c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドセル | 作成日時：2022年2月13日 14時
