6 探偵依頼 ページ20
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死体を見て、「如何せなら私と心中してくれればよかったのに…」と云う太宰さんを眺めていたら、箕浦さんが「誰なんだ、彼奴は…」と正体不明の物を見る目で見ていた
乱「探偵社の同僚で、まぁ嗚呼云う男だ」
『めっちゃ雑な説明』
太「しかし安心したまえご麗人、
ね、乱歩さん」
乱「処が僕は、未だに依頼を受けてはいないのだ」
其れを聞いた太宰さんが、不思議そうに「如何云うことです?」と質問する
乱「この人に聞いて〜」
乱歩さんに指差された箕浦さんは、「探偵などに用はない」と
箕「実際、俺の部下は私立探偵等より余程優秀だ」
すると、乱歩さんが嬉しそうに「おぉ〜!」と声をあげて1人の警察官を指差した
乱「君、名前は?」
「自分は、杉本巡査であります!
殺された、之の山際女史の後輩であります!」
乱「よし、杉本くん!」
敬礼しながら答えた杉本さんの胸をポンと叩いて期待の目で見ながら云った
乱「今から60秒で、此の事件を解決しなさい!」
「えぇ!?」と驚いた杉本さんに、「僕なら1分以内に解決できるよ」と自慢げに乱歩さんが云う
乱「僕より優秀だと豪語するなら、出来るよねぇ
其れでは杉本くん、行ってみよう!」
乱歩さんの暴論に頭を抱えた杉本さんの左手首に目が行った
あれ、あの腕時計……
杉「嗚呼、そうだ!
最近山際先輩は、政治家の汚職疑惑とポートマフィアの活動を追ってました」
ポートマフィアと聞いた瞬間、太宰さんの耳がピクリと動いたのが見えた
杉「確か、マフィアの報復の手口に似た殺し方があったはずです
もしかすると先輩は、捜査していたマフィアに殺されて「違うよ」…え?」
急に太宰さんが被せて発言した
太「ポートマフィアの報復の手口は身分証と同じで、細部まで厳密に決められている」
チラと太宰さんを見ると、無表情だった
太「先ず裏切り者に
激痛に
思わず顎を押さえる
痛そう…
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作者名:せな | 作成日時:2020年12月23日 19時