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ブルーシートの処へ行って
乱「ご婦人か」
帽子を外して
「今朝、川を流されている処を発見されました」
箕浦さんの部下らしき人が説明してくれる
箕「胸部を銃で3発、殺害現場も時刻も不明
弾丸すら発見できない」
乱「犯人の目星は?」
箕「わからん
職場での様を見ていた限りでは、特定の交際相手もいなかったようだ」
“特定の交際相手はいない” ?
そんなわけないでしょ、確実にお相手は居たはず
左手首にしてある腕時計が其れを物語っているわけだし
あれは確か、海外の高級ブランド品
独り身の女性がするのは、
箕浦さんの話を聞いた乱歩さんが「それってさぁ、」と帽子を被った
乱「“何もわかってない” って云わない?」
それを聞いた箕浦さんは、むっとした顔をした
箕「だからこそ、素人上がりの探偵などに任せられん」
その時、川に網を張って様子を見てた他の警察官が「おい!」「網に何かかかったぞ!」と叫んだのが聞こえた
敦「なんです、あれ?」
「証拠が流れていないか、川に網を張って調べているのですが…」
「人だ、人がかかっているぞ!」と云う言葉に、一気に騒がしくなる
駆け寄ってみると、網に引っかかって居たのはよく知る人物だった
「やぁ敦くん、これは奇遇だねぇ」
網から逆さまにぶら下がった状態で敦くんに声を掛けたのは、太宰さんだった
敦「ま、また入水自l殺ですか…?」
太「否、1人で自l殺なんてもう古いよ、敦くん
私は確信した
やはり死ぬなら箕人との心中に限る…!
嗚呼、“心中” ……この
それに比べ、1人この世を去る寂しさのなんと虚しい事だろう…
と、云うわけで!
一緒に心中してくれる箕女を
それを聞いた敦くんは、呆れた表情で「え…じゃあ今日の之は…?」と聞いた
太「ふっ……これは単に、川を流れてただけ」
ドヤァと決めポーズして云う
ふと思い出したのか、「処で敦くん」と太宰さんが質問した
上下ひっくり返ってる状態で
太「こんな処で何してるの?」
敦「仕事ですけど…」
太「仕事?」
不思議そうに首を傾げる太宰さんに、網から外されてる時に私と敦くんとで説明をした
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作者名:せな | 作成日時:2020年12月23日 19時