可愛い君は、俺のもの。Fuma.K

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｢ショウくんのシャンプーめちゃめちゃ良かった……寝そうになっちゃった｣
｢でしょ？お墨付き！｣
｢私がお金持ちだったら毎日美容師さんに頭洗ってもらいたいよ……ドライヤーの仕上がりも全然違うし｣


アイロンなんて当てなくたって綺麗だし……やっぱり美容師さんってすごいなぁ。


｢Aちゃん、仕上げなんだけどね、クルクルとウェーブどっちがいい？｣


選択肢1個少なくない？


｢えーっと……｣
｢Aちゃんの髪巻いてみたい｣


あの、お兄ちゃんにしてもらうことが多くて « おまかせ » してるんだけど


美容師さんってこんな、自らの願望ぶつけてくるっけ……？そんなわけないよね？



｢ショウくんの好きにしてください……｣
｢その言い方なんかえっちだね｣
｢……お兄ちゃんの後輩じゃなきゃ殴ってるよ｣
｢わ！ごめん！Aちゃん可愛いからいろんな髪型してもらいたくなっちゃって｣


えへ、と人懐っこい笑顔で笑われると
許してしまいそうになる。
なんだろう、年上なのにそう思わせない雰囲気。喋りやすくて、意外と……。



｢あんまり巻いたりしない？｣
｢うん、たまにしか。基本まっすぐで……｣
｢あ！健人くんに聞いたんだけど 結婚式のヘアメ、どんなのにするか決めてるの？｣
｢あー……｣


風磨くんがくれたワンピースを思い浮かべる。
いつも髪の毛下ろしてるから、首を見せるのがあんまり自信ないんだよな……。


｢ハーフアップにしてもらおうと思って｣
｢ふぅん……Aちゃんならきっと似合うと思うけど……、あ、ハートのとかどう？｣
｢そんな派手なのは……｣


ショウくん、多分元々すごく器用なんだろな……巻くの私よりうま……、いやそりゃプロなんだけどさ。


｢かわいー！めっちゃかわいい！似合う！｣
｢あ、ありがとう……｣


ここまで全肯定してくれると私も気分がいい。きっとすぐ人気出るだろうな……。


｢良かったら次は指名してね｣

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