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「コーヒー入れたから」
「ありがとう」
「始発もう動いてると思うよ」
「うん……」
朝になっても、なんだかぎこちない会話のまま。
「無理やり家に誘って、ごめんね」
玉森くんが申し訳ない顔で言う。
「ううん……」
謝らなきゃいけないのはこっちの方で。
どうやって切り出そうか探っていたら。
「……合コンでね。
Aちゃんのこといいなって思ってて……」
玉森くんが先に口を開いた。
「バーで二人で話して、楽しくてもう少し一緒にいたいなって思って。
家で二人で過ごせたらいいなって誘って。
Aちゃんが来てくれたの嬉しくて。
でも、一人で暴走しすぎちゃったみたい。
ごめんね……」
「違うの!」
思ったよりも大きな声が出て、玉森くんがきょとんとした顔をする。
「私だって玉森くんともっと一緒にいたくて、ついて来たんだよ……
でもね……
このまま流されて1回限りの体の関係になるのが嫌で……
だから嫌がっちゃったんだけど、玉森くんが嫌なんじゃなくて……」
うまく説明できていないのに、玉森くんは優しい顔でうんうんって頷いて聞いてくれている。
「俺のこと嫌いになったんじゃないの?」
「……嫌いじゃない」
「そっか」
玉森くんが息を吐いた後、ふわって笑ってくれた。
「Aちゃんって順番を大切にする人なんだ」
「子供みたいでごめんね」
「ううん。
ちゃんとしてて、ますます魅かれる」
玉森くんがそう言って私の顔を覗きこむから、体中が熱い。
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yukaze(プロフ) - ryu625さん» お久しぶりです。読んで頂きありがとうございます。バス恋ふざけすぎましたね笑 あちらのお話は放置ですみません。頭の中にはあるので、いつか書ければ。。。 (2021年3月28日 14時) (レス) id: ff6abd1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ryu625(プロフ) - yukazeさん!お久しぶりです!『バス恋』ドラマ化してほしい笑『Healing…』の続きも待ってます!! (2021年3月28日 5時) (レス) id: 305c4f7b49 (このIDを非表示/違反報告)
yukaze(プロフ) - ミィさん» ミィさんお久しぶりです。間が空いてしまったのにコメありがとうございます。そうなんです、続きを想像したいものが増えました!足キスの続きはそのままフラグ作品になってしまいそうなので自粛しました(笑) (2017年10月28日 9時) (レス) id: dca8b7b528 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 占ツクから離れてしまったのかなと思っていたので、新作が読めて嬉しいです。「超」になってから、その後を妄想したくなるものが増えましたよね。「足キス」なんて、もう、そのまま・・・って感じですよね。 (2017年10月27日 16時) (レス) id: deebce4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukaze | 作成日時:2017年10月24日 23時