短編〜夢の続きが見られますように〜

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ドラマは１５分拡大でついにクライマックスへ。

主人公のアミとジョンスケは結ばれた。

過去の場面を振り返るシーンは泣けてくる。

終わった後はCM明けとは違ってしんみり。


「終わっちゃった……」

「バス恋ロスだね」

「A、泣いた？」

「泣いたよ」

「俺も泣いた。
ドラマ見て泣いたの初めてかも」

よく見たら高嗣も涙目になっていた。

同時に二人で鼻をかんだから笑ってしまった。

「アミちゃんは赤沢先輩と結ばれるんじゃないかと思ってたわ。
話題のドラマだから裏切ってくるんじゃないかと」

「高嗣、ずっとそれ言ってたよね。
ハッピーエンドじゃないと納得しない視聴者多いから、予定調和な終わり方にしたのかな」

「いい終わり方だったかも。
それにしてもアミちゃんたちのバスツアーデート楽しそうだったね」

「すごい良かった。
可愛らしくてずっときゅんきゅんで」

「俺あのシーンずっと見てられる」

「あのツアーの場所って、高嗣の家の近く？」

「そうそう
わりと近いよ」

「いいなあ。
ロケ地巡りしたい」

「俺も行ったことないから行ってみたいんだよね」


話が途切れたんだけど、通話を切るわけでもなくて。

画面上で目があったと思ったら下を向いたり。

また顔を上げたり。

黙ったままの、もどかしい時間。

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