短編〜夢の続きが見られますように〜

【K】罰ゲームハグ１ ページ11

「じゃあ、宏光とAが負けたから、罰ゲームね」

「えー！
俺、Aとなんて絶対嫌だよ！！」

「私だって宏光となんて無理だし！！」

「ハグだよ。
ただのハグ。
可愛い罰ゲームでしょ？」




中学を卒業して10年。

同窓会が開かれた。

卒業以来会う人も多く懐かしい面々。

2次会まで終えて、まだ飲み足りない数人で居酒屋へ。

昔話が楽しくて話足りなくて、私もほろ酔いで参加した。


中学の時よく言い合いしていた宏光。

『ブスA！』

『うっさい！
自習の時間さぼってたの、先生に言うからね！！』


何かと私につっかかってくるから、あの頃は本当ガキみたいでむかついたけど、久しぶりに会った宏光は髪におしゃれなパーマがかかっていて、表情も大人ぽくなっていた。

「A、彼氏いないんだ。
わかる気がする！」

「言い方ひどくない？
本当、宏光はデリカシーなくて変わらないよね！」

最初は久しぶりで緊張して話したけど、打ち解けてからは、中学時代に戻った。

やっぱり宏光は昔の宏光だ。



アルコールが程よくまわって、誰かがゲームしようって言ってきた。

負けた男女が罰ゲームでハグをする。

自分が負けるなんて思わなかったから、ノリノリで参加したけど。


何でよりによって宏光と……

２→←作者より

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