織田作私、審神者になるよ。【文スト】【太宰治】【刀剣乱舞】【ブラック本丸】

23振り ページ23

〜一期side〜

私と弟達は、長く闇に包まれたままの廊下を、おずおずと歩いていた。



人間を仕留めるために。



五虎退「いっ…！」

途端に転けてしまったのか、五虎退が悲痛な声を上げる。

前から傷が塞がっていなかった五虎退の膝から、鮮血が流れ出していた。

一期「大丈夫かい五虎退！？
白山、頼めるかい？」


白山「命令を実k…分かっ、た」

白山は最初は何かに気を使っていた気がしたけれど、大分私が声をかけてから安心できるようになってきたみたいだ。


良かった。


白山が五虎退を治癒している間も、私は決して決意を変えるつもりは無かった。


あの日、人間に弟を傷つけられてから



あの日、人間に夜伽を命じられた時から




『必ず、人間を亡きものにしてやる』


そう、誓ったのだ。

私はこの沢山の弟達を束ねる…守る上で、強く在らなければならない。


五虎退「ありがとうございます白山兄さん。

疲れてるのに…」


一期「私からも謝っておくよ。何時も無理させてすまない。」


白山「構わない。気に病むことは…ないから」



その時、明らかに刀剣男士のものでは無い足音がカツカツと聞こえた。

一期「来る。気をつけるんだ」

1人…いや、複数？

太宰「やだなあ警戒しないでよ。」

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