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オボレテ ページ6

A「寝るだけ?それなら…」

太宰「はいはいはい、今日はこのまま寝るだけ!」

とAが言いかける言葉を遮り
Aの小さい口を手で塞ぐ

Aはその指をペロリと舐める

A「ねぇ、シよ?」

太宰「…っ!」

どこで覚えてきた芸当なのだろうか
健全な男なら耐えられないであろう。

太宰「しません、ほら!ねたねた!」

A「つまんないの」

とAがこちらにむきなおり
私の胸に顔を埋める

太宰「何でそんなにしたいんだい?」

A「…不安なの。なにもしてないと思い出しちゃうから」

…?
私にはAがなんのことを言っているのか分からなかった。

Aの指通りの良い髪の毛を指で掬いながら宥めるように撫で続ける

ああ、愛しい…
今の私の頭にはこの言葉しか思い浮かばなかった。
こんなにも私はAに溺れている。

Aにも私に溺れてほしい。そう思った

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作者名: | 作成日時:2017年11月6日 17時

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