ふくらP妹いるんだって。

ふく妹。 ページ7

川上side


『あー、レポート書かなきゃ』




そう言ってパソコンを探したのは、一体何分前だろうか





『…………ない』





オフィスに忘れたか。




今日誰かいるかな




そんなことを思いながら、玄関のドアを開けると、中から何やら笑い声が聞こえる



『すいませ〜ん。パソコン取りに来たんですけど、って、福良さんと河村さんだったんですね』



そう言って福良さんの方を見ると、怯えた様子でその後ろに隠れる、白い髪の女の子が見えた



『えっ、と…福良さん、その子は？』




見たことない子、俺らは動画投稿をしている。万一視聴者さんに見られたら、炎上どころではないのではないのだろうか。



動揺が隠せない中、福良さんは



ふ「あー、俺の妹だよ………あ、川上のパソコンはあったの部屋に置いたから」



どうやら福良さんは、俺を妹さんに近づかせたくないらしい。


何か事情があるのだろう




『わかりました。ありがとうございます』




俺は隣の部屋に入った





『なんであんなに怯えてるんやろ』




考えながらパソコンを探していると、河村さんが入ってくる




『あ、河村さん』




河「あー、川上、さっきはすまん。遊ちゃん……あの子は、男性恐怖症って感じだから」



河村さんは真面目な顔でそう行った




『あの、差し支えなければ、理由を教えてもらっても…？』




そう聞くと、少し悩んだ様子を見せつつも、これからも関わっていくだろうし、ということで、話してくれることになった。



河「実は彼女、中学から高校にかけて、男にいじめられてて、精神がやられてたことがあったんですよ」

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