ふくらP妹いるんだって。

ふく妹。 ページ6

遊side


⁇「すいませ〜ん。パソコン取りに来たんですけど、って、福良さんと河村さんだったんですね」



玄関が開き、入ってきたのは男の人だった




正直男は苦手だ。

たっくんとおにぃ以外は




"なぁ見ろよ！アイツ、髪の毛が白だぜ！"


"にぃちゃんもいるらしいけど、その他の家族も、みぃんな普通なのにな！"


"バケモンじゃん笑"




嫌な思い出がフラッシュバックして、思わずおにぃの服を掴んで後ろに隠れる



それを見ておにぃも頭を撫でたり、慰めてくれる




⁇「えっ、と…福良さん、その子は？」




入ってきた人が戸惑っているのがわかる




ふ「あー、俺の妹だよ………あ、川上のパソコンはあっちの部屋に置いたから」




おにぃは出来るだけ私に彼、カワカミさんを近づけないようにしてくれているようだ




川上(以後川)「わかりました。ありがとうございます」









河「行ったよ」



ふ「大丈夫？」



2人からかけられた言葉に安心して涙が溢れる



ふ「あぁあ！泣かないで、大丈夫だから」



おにぃが背中をさすって、たっくんは無言でティッシュを持ってきてくれる




河「にしても、まさか今のタイミングで来るとは」




お茶も飲んで落ち着き、やっと質問をする



『えっと、彼は？』



ふ「川上拓郎って言うんだけど、QKメンバーの1人で、東大の文学部通ってる人。悪い奴ではないよ。川上だけじゃなくて、QKの人達は」





悪い奴ではない。わかってはいるんだ。


だって、もしそうならきっと、おにぃ達とは友達になんてなってないから。



でも



『……やっぱり、まだ、ダメかな』



はやく変わらないと、はやく、はやく。



と、急かす気持ちも出てくる


河「いいよ。大丈夫。焦らなくていい。ゆっくり、ゆっくり僕ら以外の人とも話す機会を作っていけばいいよ」



涙を拭ってくれる




『うん。あり、が、とぅ………』


気づけば私は、意識を手放していた



河「泣き疲れたのかな」



ふ「今は、そっとしておいてあげよう」

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