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第27話 ページ31

その後、調査兵団と駐屯兵団により壁の中の巨人は排除された。


しかし、失った兵士の数はあまりにも多く、死体の回収は大変そうだった。


私はというと、今はエルヴィン団長とリヴァイ兵長と一緒にエレンに会いに行っている。

牢屋に閉じ込められているらしいけど。


「しかし、お前もあの作戦に参加していたとはな。どうせ足引っ張ってたんだろ。」


歩きながら兵長は私にそう言ってきた。


「だってピクシス司令に頼まれたんですもの。それに結構働きましたよ?ね!そうですよね団長。」


「ああ、司令からはそう聞いてるよ。」

少し笑いながらそう言ってくれた。


「ほらほら〜。だからもっと私を褒めてくださいよ兵長〜。」

「黙れ。」


甘ったれた声を出してみれば、すぐに口を閉じろという言葉が返ってきた。

ちょっとくらい褒めてくれてもいいのになぁ。


そしてエレンがいる牢屋の前まで着いたわけだが。

目を覚ましたエレンは混乱しているようだった。


「エレンおはよっ。」


そんなことを笑顔で言うと彼は混乱したままの顔で言った。


「…え、あ、おはようございます?…え、あの、ここは、どこですか?」


私は今にも込み上げてきそうな笑いをこらえる。

エレンったらパニクりすぎでしょ。
面白すぎ……あ。


隣の人の鋭い視線に気づいてすぐさま無表情になるように努める。


長々とした話が終わったところで、リヴァイ兵長がエレンに問いかけた。


「さっさと答えろグズ野郎。お前がしたいことは何だ?」


殺気立って彼が言った言葉は、私が予想していた通りの答え。


「調査兵団に入って…とにかく巨人をぶっ殺したいです。」


その回答を兵長は気に入ったらしく、エレンの調査兵団入団を認めた。


「また1人面倒な奴が増えたところでそう変わらない。」


「また?またって何ですか?それって私のことじゃないですよね〜?」


「お前以外に誰がいるんだよ。いろんな意味でお前が1番厄介だ。」


当然だ、そんな顔でリヴァイ兵長は私に言う。

サラッと傷つくこと言うなこの人。


「えー、そんなことないのになぁ。ねぇエレン?あなたもそう思うよね?」


自分も巻き込まれると思っていなかったのか、彼は焦って何も言えてなかった。


「とにかく、話は以上だ。もう少しだけここで辛抱してくれ。我々が何とか話しをつけてみる。」


エルヴィン団長はそう言い残して私たちはその場を後にした。





そして、何日か後にエレンの審議が始まった。

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ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 2度もコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
シュビィ - 今回も良かったです!この続きがすごくきになります!!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 暇人さん» 好きと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年3月22日 16時) (レス) id: d3fcfe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になる! この作品とても好きです! (2018年3月22日 16時) (レス) id: 3e9479faaa (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 褒めていただきありがとうございます!更新頑張ります! (2018年3月19日 21時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年1月7日 2時

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