第24話 ページ28
「エレン！！私が分からないの？！」
そう言って説得しているのはミカサだ。
エレンが岩を持ち上げて穴を塞ぐはずだった。
なのに、巨人になった瞬間ミカサに襲いかかったのだ。
彼の意思は反映されていなかった。
そして今のこの最悪の状況につながる。
エレンの行動は普通の頭の悪い巨人と一緒だ。
今は大岩にもたれて倒れているが…
「どうするんですか〜？エレンが岩を持ち上げないと作戦を成功させるどころか、実行することすら出来ませんよ。」
私がそう言うと、ミタビとリコという2人の駐屯兵が苛立ち始めた。
そして指揮官のイアンに向かって言った。
「イアン！！撤退するぞ！あのガキ扉塞ぐどころじゃねーよ！」
「あぁ…仕方ないがここに置いていこう。」
リコもそんなことを言う。
それに対してミカサは無言で焦っていた。
さて、こんなバラバラの状態で一体どうするのかな。
私は口を挟まず黙って見守ることにした。
「エレンを無防備な状態のまま置いては行けない！！」
イアンはこれからの作戦を立てるがリコは反論する。
「イアン？！正気なの？！」
おーおー、揉めるねぇ。
ま、私は楽しかったらなんでもいいけど。
だが、結局すぐにイアンの作戦で進めていくことが決まった。
それはエレンを回収するまで彼を巨人から守ること。
「A、お前はミカサと一緒に…」
「1人で大丈夫です。」
半ば被せるようにしてそう言うと、私はアンカーを放った。
「10m級4体だ！！」
扉からゾロゾロと奴らが入ってきている。
「私が行くわ。ミカサはエレンに近づいてる奴を。」
「了解！」
私も屋根から飛んで1体目の巨人の足の腱を削いだ。
修復するまで約1分程度。その間に2体を片付ける。
またすぐに飛び、まず私に背中を向けていた巨人のうなじを削ぐ。
肉の切れる音と真っ赤な血が噴き出す。
立体起動装置のスピードを上げ、横にいたやつも同じようにすぐ殺した。
「…あいつ、強いな。リヴァイ兵長が勧誘して調査兵団に入ったと聞いたが。」
人間達は私がここまで強いと思わなかったのか、驚いた顔で口を開けていた。
人間じゃないって知ったらもっと驚くでしょうね。
そして、最初に動きを止めた巨人の頭の上に立つ。
「さて、あとはあなただけね。」
そんなことを言うと呻き声なのか唸り声かよく分からない声を上げた。
「あっはは、何言ってるのか分からない。血が飲めなくて残念。
…私にとって最高の時間をありがとう。」
そして私はうなじに向かって刃を振り下ろした。
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ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 2度もコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！ (2018年3月24日 15時) (
レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
シュビィ - 今回も良かったです！この続きがすごくきになります！！！ (2018年3月24日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 暇人さん» 好きと言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: d3fcfe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になる！ この作品とても好きです！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: 3e9479faaa (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 褒めていただきありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年3月19日 21時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーリ | 作成日時：2018年1月7日 2時
